ドラマ『ありがとうございます』の脚本を務めたイ・ギョンヒ氏のニックネームは一時「連続殺人犯」だった。『ソンドゥ、学校に行こう』『ごめん、愛してる』『このろくでなしの愛』など、爆発的な人気を集めたこれらのドラマで、すべて主人公を殺してしまったからだ。

 イ・ギョンヒ氏は「これまでの作品とはまったく違うドラマ。この世に生きている人々、この世に存在するものすべてに感謝する気持ちを持とうというメッセージを伝えている」とし、「このドラマでは死ぬ人はいないだろう」とそっと耳打ちした。


 エイズという敏感なテーマを選んだこといついてイ・ギョンヒ氏は「ポミがこのドラマが終わるまで発病しない。エイズは不治の病だという設定ではなく、強い偏見を克服し、本物の愛を描くための道具」とした。

 このドラマの最も大きな魅力のひとつは、島の人々の素朴で静かな日常がリアルに描写されている様子だ。連陸橋が完成する前、高校を卒業するまで南海の山東面で暮らしていたというイ・ギョンヒ氏は、「自分より他人の不幸に胸を痛めた人たち、村全体が家族のように、一緒に仕事をし、一緒にご飯を食べた人たちの記憶がまだはっきりと胸に刻み込まれている」と話す。

 チャン・ヒョクのキャスティングに固執したというイ・ギョンヒ氏。「偶然、事務所の事務所でチャン・ヒョクを見かけたとき、彼はずっと目を伏せていました。兵役不正の問題からまだ抜け出せず、まだ自分を許していないかのような印象を受けました。当時、チャン・ヒョクの人生と情緒がドラマの主人公のギソと似ていると感じました。チャン・ヒョクもギソは、きっとこのドラマを通じて自分を許すことができるでしょう」 。

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