3年ぶりに正規アルバムを発表したパク・ヒョシンの表情には、焦りではなく余裕が感じられた。

 6カ月活動を休んだだけでもファンに忘れられてしまう歌謡界の現実を考えると、パク・ヒョシンの余裕にはまさに目を見張るものがあった。

 空白期間に対する心配は、5thアルバムをCDプレーヤーに乗せて再生ボタンを押した瞬間、すぐに消えた。パク・ヒョシンは今回のアルバムで卓越した歌唱力を披露、節制の中で安らかさを高めた。

 「バラード歌手のほとんどがすすり泣くように歌うクゥーラ(別名牛追い唱法)を駆使しているので、それとは反対のことをしたかった。実際、すすり泣くように歌う歌唱法は私が元祖といえるが、今はもっと楽に抑えた歌い方が必要だと感じた」

 今回のアルバムは3つのコンセプトで構成されている。海、風、そしてピアノ。ただそれだけでも余裕が感じられる。タイトル曲は『思い出は愛に似て』で、韓国人好みのメロディーとブリッジ部分の絶妙な編曲が調和を成し、悲しい愛の話ではあるが決して重すぎず、むしろ切ない音色がそそる。

 ファンたちのために特別なプレゼントも用意した。リチャード・マークスの『Now & Forever』、ノラ・ジョーンズの『Don't know why』をはじめ、日本のR&B界のパイオニアともいわれる久保田利伸に直接勧められて歌った『My Love』もリメークした。

 パク・ヒョシンは4月以降、コンサートでファンたちと直接顔を合わせることになる。日本進出についても慎重に検討中だ。



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イ・ジョンヒョク記者

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