カン・ヘジョンが写真撮影をしている間、『ハーブ』の制作会社の関係者と話をした。『美女はつらいの』の大ヒットにより、制作会社の雰囲気は盛り上がるだけ盛り上がっていた。キム・アジュンが公開4週目に入ったにもかかわらず、舞台あいさつをOKするなど、いい事ずくめの状態で、この女優運は次の作品『ハーブ』の主演カン・ヘジョンにまで続いている。

 制作会社によると、カン・ヘジョンは12月31日、昨年最後の夜を『ハーブ』と共に過ごした。ソウル明洞と市庁で予告なしのプロモーションを行った日、まったく期待していなかったカン・ヘジョンが姿を現した。そして直接映画の広報用のビラを配り、雰囲気を盛り上げた。街中の人々と握手し、通りすがりのタクシーを止めてあいさつし、『ハーブ』を叫んだ。

 カン・ヘジョンは自分がやりたくない事は“死んでもやらない”女優だ。自分がその気になったことしかしない。これまでカン・ヘジョンがやや風変わりな役ばかりを演じてきたことも、そんなカン・ヘジョンの性格と関係がある。

 それだけカン・ヘジョンはこの『ハーブ』に魅了されている。食事の途中で街中へ飛び出てビラを配るほど、3カ月間の撮影を楽しんだという。

 「映画で物足りなかった部分?そうですね。撮影の期間が3カ月しかなかったことかな。監督と先輩、俳優仲間たち、そしてスタッフたちに会いたい」

 だから生まれて初めて大きな欲を出した。編集室まで訪ねて行き、監督と映画の編集について話し合ったのだ。普通であれば「越権」とされ、とうていできないことだ。しかし母(ペ・ジョンオク)との感情シーンの中でひとつ心にひっかかる部分があった。撮影当時、「これは違う」と思い、ホ・インム監督に丁重に辞退した部分だった。結局、そのシーンが気になった。もちろん、監督との十分な話し合いの末、監督もカン・ヘジョンも結果に満足したという。



 『ハーブ』 と共に新年を迎えた。昨年は恋人チョ・スンウとの決別説、美容整形騒ぎなどスキャンダルが多い1年だったが、それらの出来事により内面的に成熟できた。できるだけ多く笑い、苦しみを新たな活力にすることを覚えた。

 新しい心構えで武装した今年、カン・ヘジョンの夢はもちろん『ハーブ』が多くの観客に見てもらえること。ここに個人的な夢を加えるとすれば何といっても健康だ。

 「好きな作品で演技をするためにはもっと健康じゃなければならないと思います。健康でなければよい演技もできませんから。それから今年はもっと太りたい。頑張って一生懸命運動します」

 結婚はいつごろかという質問には「そうですね。(『ハーブ』の中のサンウンのように目をクルクルさせながら)それはもっと後で…」とあいまいに答えた。

 次の作品はコインランドリーを背景に、脱走犯との恋を描いた作品だとか。カン・ヘジョンの演技への欲望は今年もとどまるところを知らない。

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