冬がまた一歩近づいてきた。あったかいスープが恋しい季節だ。こんな時は体をホカホカに温めてくれるスープと熱々の餃子を一緒に食べることができる餃子鍋がお勧め。

 ソウル三清洞にあるマンドゥ(韓国の餃子)専門店「多楽亭」は、さっぱり味の餃子鍋が食べられる店として有名。この店は餃子が食べたくなった人や、二日酔いのサラリーマンが毎日のように訪れ、いつも大賑わいの店だ。三清洞の有名店の仲間入りをしつつある店でもある。

 この店の看板メニューは平壌式の餃子、おから定食、韓国風お好み焼き、プルコギ。

 中でも一番の人気メニューは餃子鍋。さっぱりした熱々のスープの味が逸品だ。牛肉と海産物でだしを取ったスープに味噌を溶かし、餃子、豆腐、キノコ、ズッキーニ、海産物を入れた後、グツグツ煮ながら食べる。スープの美味しさの秘密は牛肉と海産物。牛の骨でとったスープはこってりしがちだが、赤身の肉を使うことによりあっさりした味わいを出し、ここに味噌とよく合う貝類を加えることにより、後を引く“あのスープ”の美味しさを完成させている。

 キムチ餃子鍋はキムチチゲに餃子、餅、チョン(肉や野菜に卵をつけて焼いたもの)、肉など様々な材料を入れた辛い鍋。やはりスープが逸品。

 この店一番の自慢はなんといっても平壌式の餃子。形は小さめだが、中身は平壌式だ。キムチの代わりに白菜を使い、豆腐、モヤシ、豚肉、ネギ、ニンニク、唐辛子の粉を交ぜて作る。このため鍋の中で餃子の皮が柔らかくなってしまっても、中身は崩れることがない。

 牡蠣の塩辛を乗せて食べる韓国式お好み焼きも美味。餃子鍋(キムチ味、味噌味)9000ウォン(1人分)、餃子スープ(7000ウォン)、おから定食6000ウォン、プルコギ1万3000ウォン(230グラム)など。午前11時から午後9時30分まで。三清洞監査院入り口にある。(02)725-1697。

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