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『グエムル』失速で映画街に新作続々登場
韓国の映画館街を襲った映画『グエムル』が後退を始めた。公開38日で観客1237万8366人を動員し、韓国映画の興行成績新記録を打ち立てた『グエムル』の観客が急激に落ち込んでいる。
映画振興委員会の映画館入場券統合ネットワークによると、『グエムル』は9月第2週に10万8704人を動員したという。公開初週に1日で40万人以上動員したのに比べれば大きく落ち込んだ数字だ。もちろん、「見たいと思っていた人はみんな見てしまった」というのが、根本的な原因だろう。
『グエムル』公開当初の驚異的なブームの背景には、「韓国映画初の観客動員2000万人突破」を期待する心理もあった。しかし『グエムル』配給会社のショーボックスは「最終興行成績は1500万人も難しい。1400万人程度になるだろう」と話す。公開スクリーン数も大幅に減った。それでも、韓国の先祖を祭る年中行事で連休シーズン「秋夕」(今年は10月6日前後)以降まで上映する予定だという。
『グエムル』が興行成績トップから転落したのを受け、新作映画が続々とそのすきを突いて、激しい競争を繰り広げている。9月第2週のトップは『恋愛の耐えられない軽さ』で16万4758人を動員した。『堤防伝説』は12万2513人、『天下壮士マドンナ』は10万5356人を記録した。特定の映画が独走しているということではない。絶対的な強者だった『グエムル』が消え去り、再び映画街に激烈な「戦国時代」が訪れたのだ。
こうした現象は秋夕シーズンを前にさらに進む見通しだ。『私たちの幸せな時間』(14日)、『大変な結婚3』(21日)、『ラジオスター』(28日)、『いかさま師』(28日)といった話題作が多数、公開を控えている。