映画『グエムル-漢江の怪物-』のポン・ジュノ監督が東京のセンチュリーハイアットで漫画家の浦沢直樹氏と対談をした。

 浦沢氏は『YAWARA!』『MONSTER』『20世紀少年』『Happy!』などの人気作を描いた日本の漫画界をリードする作家。国民的な漫画家といっても過言ではない。2人の対談は日本のエンターテインメント情報雑誌ぴあに掲載される。

 初対面であったにもかかわらず、古い友人が再会したかのように、対談は始終和気あいあいとした雰囲気だった。ポン・ジュノ監督は「『MONSTER』『20世紀少年』『Happy!』を読んだ。こんなにたくさんの作品を描き続けるのはすごいパワーだ」という言葉で対談をスタートした。これに対し浦沢氏は「『グエムル-漢江の怪物-』を観て、生まれた国は違うけれど、基本的に同じ考え方を持つ人だと感じた」と答えた。

 特に浦沢氏は『グエムル-漢江の怪物-』に対し、「人間が食べて眠るというヒューマニズム、これをしながら、こんな風に生きていくという人物描写が非常に上手く表現されていた。人間が生きていくのに最も大切なことは何かを考えさせられる映画だった。怪物映画ではなくヒューマンドラマだった。様々な感情が人間性とミックスされ、上手く表現されている。この映画は日本でも是非ヒットして欲しい」と話した。

 ポン・ジュノ監督と浦沢氏の対談は24日発売のぴあに掲載される。

 一方、2日に日本で公開される『グエムル-漢江の怪物-』は、250のスクリーンで上映される。

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