たった1本の映画でスターに?そんな宝くじに当たるよりも低い確率のチャンスを確実にモノにしてスターの座をつかんだ俳優がいる。

 イ・ジュンギ。彼は無名時代に積んできた経験をステップに『王の男』でイ・ヒョリやチャン・ドンゴンとCMで共演するほど立派なスターとなった。

 イ・ジュンギのようになりたい、というのはすべての新人俳優たちに共通する気持ちだろう。誰が第2のイ・ジュンギになれるのか、それぞれの個性でスクリーンに挑戦する新人俳優を特集してみよう。




★『卑劣な通り』:ナムグン・ミン&チング

 2002年のシチュエーションコメディドラマ『大当たり家族』に出演したころのナムグン・ミンは、ペ・ヨンジュンに顔が似ているということで話題になった新人に過ぎなかった。映画『悪い男』『バンジージャンプをする』で映画界をにたびたび顔を出したが、彼を知る人は少なかった。そんなナムグン・ミンがドラマ『バラ色の人生』などで経て映画『卑劣な通り』で花開いた。

 『卑劣な通り』で映画監督役で出演したナムグン・ミンは、シャイな見かけとは裏腹に成功するため卑劣な欲望を抱く役どころを素晴らしい演技でこなした。また、ソン・ユリやコンユらと共演しているMBCドラマ『ある素敵な日』は彼にもうひとつの翼をつけてくれた。ファンは各種掲示板に「最近ナムグン・ミンがとても気になる」と関心を示している。

 ドラマ『オールイン運命の愛』でイ・ビョンホンの10代を演じ、華々しいデビューを果たしたチングはその後、長い間沈黙を守っていた。数多くのドラマや映画のオーディションを受けたが、最終段階で他の俳優に阻まれ悔し涙を流してきた。

 しかしチングは『卑劣な通り』で華麗な復活を遂げた。チョ・インソンの部下でありながら、自分の成功のために裏切る役を見事にこなした。イ・ジュンギに比べればはるかに少ないが、芸能番組出演以降、ポータルサイト検索語のトップを数日間守った。

 チングは『卑劣な通り』の好演以降、シン・エラ&パク・チビンの映画『アイスケーキ』や、ムン・グニョン&キム・ジュヒョク主演の『愛なんていらねえよ』に相次ぎ出演する予定で、今年後半、最も注目される新人になるだろう。特に『愛なんていらねえよ』ではホストを演じ、『卑劣な通り』と全く違った役柄をこなすことも注目だ。



★少年から男へ:チャン・グンソク&チョン・ウィチョル&キム・シフ

 チャン・グンソクは「美しい男」という容姿でイ・ジュンギと一番近い。かつてCMに多数出演してその名を知らしめたチャン・グンソクは、シチュエーションコメディなどに出演して颯爽とした若手俳優というイメージを定着させた。

 しかし、いっそうの飛躍のためには弟のようなイメージから大人の俳優への変身を図らなければならなかった。韓日合作映画『着信ありファイナル』でスクリーンデビューした彼は「俳優チャン・グンソクになるため努力する」と、少年から男への変身を試みている。

 現在、チャン・グンソクはインターネット人気小説家クィヨニの小説を映画化した『ドレミファソラシド』を撮影しており、同じくクィヨニの小説を映画化した『オオカミの誘惑』でスターになったカン・ドンウォンのような成功を目指している。

 MBCシチュエーションコメディ『レインボーロマンス』に出演しているチョン・ウィチョルは180㎝の長身に白い肌、すらりとした容姿で若い女性ファンの人気を集めている。

 これまでも数本の短編映画に出演しているが、『ドレミファソラシド』では主人公の男女に割り込む男の役を演じている。ドラマ『パリの恋人』でイ・ドンゴンが演じたような役柄だ。ここでどんな演技を見せるかがカギになっている。

 キム・シフは『親切なクムジャさん』でクムジャが好きなパン屋の青年として出演、注目を浴びた。デビュー時から「花美男(花のように美しい美男子)」という修飾語がついて回ったが、リュ・スンワン監督の『チャクペ』やウォン・シンヨン監督の『殴打誘発者たち』といった個性的な作品に出演して、映画界で着実に成長している。

 キム・シフは映画『幽霊物語』でヒロインのイ・ヨンアにプロポーズされる男を演じている。

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