昨年、香港で韓国ドラマ『チャングムの誓い』が爆発的な人気を呼んだのに続き、香港の知識人から「チャングム精神」を小学校の教科書に載せようとの意見が出され、話題となっている。

 時事評論家の譚文天さんは2日付の香港紙「大公報」のコラムで「チャングム精神の逆転負けを喫しても放棄してはならないという『自強』であり、香港が中国大陸の片隅に追いやられているという周辺化論争が持ち上がっているなか、チャングム精神の意味するところは大きい」とし、「チャングムの話を新しい小学校4・5年の教科書に採用しよう」と主張した。さらに小学生にこうしたチャングム精神を教え、積極的に人生を切り開いていく姿勢を学ばせることが、香港が精神力を備えたたくましい人材を備えることにつながると主張した。

 譚文天さんは「チャングムを単純に韓国人の話だとするのは一種の排他的愛国主義だ。ワシントンやナポレオンなどの外国人の伝記が教科書に登場しているように、チャングムを東洋の偉人とみなすべきだ」とし、「精神世界には国境はない。したがって2年以内にチャングム精神とチャングムの生き様を新しい教科書に収録すべきだ」と力説した。

 譚文天さんは「チャングム精神は、中国から世界に広がった「愚公山を移す(山を動かそうとした老人が長い年月をかけ結局成功させたとの話から、どんなに困難なことでも努力を続ければ、やがてかなうことを意味する例え)」の話と同じく、普遍性を備えている」と重ねて主張した。

 ドラマ『チャングムの誓い』は昨年春に放映され、香港の人口の半数近くにのぼる300万人が視聴するほどの大人気を呼んだ。現在、香港の小学校1校で『チャングムの誓い』が教材として使われているという。

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