朱蒙、広開土大王、淵蓋蘇文、大祚榮・・・。韓国古代史で傑出した英雄たちがテレビドラマの主人公になってやって来る。

 韓国地上波放送3局のテレビ時代劇は一斉に1400~2000年前の高句麗の歴史を素材にしている。高句麗は韓国の古代王国の1つ。北扶余の朱蒙が韓半島(朝鮮半島)北部や中国東北地方一帯に建てた国で、B.C.37年から約700年間続いた。

 来月15日スタートのMBC創立特集月火ドラマ『朱蒙』を皮切りに、6月『淵蓋蘇文』(SBS週末)、8月『大祚榮』(KBS週末)、そして『太王四神記』(キム・ジョンハクプロダクション)が初放送を待っている。主人公たちだけでも高句麗建国(朱蒙)から隆盛期(広開土大王)、末期(淵蓋蘇文)、渤海建国(大祚榮)まで年代記ができるほどだ。

 去年『海神-チャン・ボゴ』(統一新羅)や『薯童謡』(百済)を通じて‘脱朝鮮時代(李氏朝鮮時代)’に成功したテレビ時代劇は今、‘高句麗’で狭く息苦しい韓半島(朝鮮半島)を脱て、満洲の広野へ想像力を広げている。

 放送回数も最小60回から最大100回にのぼる大作ばかりだ。おかげであと1年は高句麗時代の話にどっぷりつかって過ごせそうだ。

 高句麗建国神話の主人公・朱蒙にソン・イルグク、唐の侵略を食い止めた淵蓋蘇文に中堅タレントのユ・ドングン、国を失った高句麗の民を導き満洲の地に契丹(きったん)・靺鞨(まっかつ/異民族の名前)まで1つにした韓民族初の多民族国家を建設した大祚榮はチェ・スジョンが演じる。『太王四神記』の広開土大王は早々にペ・ヨンジュンが決まった。

 『竜の涙』『太祖王健』の脚本家イ・ファンギョン氏は『淵蓋蘇文』を書き、『許浚』のチェ・ワンギュ氏と『チェオクの剣』のジョンヒョンス氏は『朱蒙』を共同執筆する。これに『太王四神記』のソン・ジナ氏も加わり、スター脚本家たちの対決も期待される。

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