ボックスオフィス2週連続1位を狙うパク・ヨンウ、チェ・ガンヒ主演の映画『甘い、殺伐とした恋人』の制作費は果たして幾らだろうか?驚くことなかれ。全国250余のスクリーンで大々的に公開されているこの映画の純制作費はわずか9億ウォン。

 映画振興委員会が発表した2005年韓国映画産業決算資料によると、韓国映画の平均制作費用は39億9000万ウォン。その4分の1にも及ばない制作費用をかけて完成させた新人監督の長編映画デビュー作が公開最初の週に54万人を超える観客を動員したのだ。


 脚本と演出を担当したソン・ジェゴン監督はこれに対し「制作費が少ないのは事実だが、単純にそれだけではない」と強調した。「この映画には最高のスタッフが集まった。正常な方法で制作していれば制作費はもっと高くなったはず」と説明した。

 ほかの作品であればもっと高いギャラを受け取ることができたはずの俳優やスタッフが、ロマンチックコメディーの新しい公式に挑戦したこの低予算映画の趣旨に共感し、出演料とギャラを大幅に引き下げたためだというのがソン監督の説明だ。ソン監督は「はるかに良い条件で演じることができる俳優とスタッフが少ないギャラで協力してくれた」とし、映画のヒットはすべてはスタッフの力であると謙遜した。

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