米国のヒット曲との類似性が指摘され盗作疑惑の持ち上がった曲に対し、原著作権者側が「盗作と思われる個所がある」との判断を下した。

 最近インターネットでブリトニー・スピアーズの『Do something』を盗作したのではないかと論議を呼んだイ・ヒョリの2ndアルバムのタイトル曲『Get ya』に対し、作曲者たちが意見を送ってきた。これまでも韓国の音楽業界で海外の曲の盗作疑惑が多く取りざたされてきたが、今回のように原著作権者が公式的な“判定”を下したのは初めてだ。

 『Do something』の国内著作権を管理するユニバーサル・パブリッシング・コリアのチョ・ギュチョル代表は23日、「半月ほど前に『Get ya』のアルバムを『Do something』の作曲家、著作権管理会社(スウェーデン「ミューリンソングス」社)に送った。これに対し『Do something』の作曲家4人のうちの3人が議論した結果、『『Get ya』は『Do something』にかなりの影響を受けて作曲されたものとみられ、盗作と考えられる個所もある』との回答を送ってきた」と明らかにした。

 現在、韓国では盗作に関する基準がなく、盗作の事実は原作者の告訴を受けて法廷で判断される。1999年まで公演倫理委員会が「2つの小節(8節)以上音楽的パターンが同一だったら盗作」という基準を定めたが、委員会が解散したことで関連規定も消滅した。

 チョ代表はまた「ミューリンソングス側からは『必要ならば国内の音楽学者に曲の分析を依頼してもよい』『(ユニバーサルミュージック・パブリシング・コリアに)適切な判断のもと対処して欲しい』などの補足回答も付けられていた」と話した。

 チョ代表は「とりあえず『Get ya』の作曲家キム・ドヒョンに会い、この問題について話し合って解決策を探るが、話し合いが難航する場合は訴訟の可能性も排除できない」と話した。イ・ヒョリの『Get ya』は2月9日のアルバム発表と同時に盗作疑惑が起こったが、イ・ヒョリは記者会見で「ファンキーなスタイルでブリトニーが最初に歌ったというだけで、『Do something』とは歌やリズム、メロディーが全て違う」と弁明してきた。

 「リメイク、サンプリングなどが日常化し、海外の曲と似通った雰囲気の歌が次々に登場している」というのが専門家の評価。大衆音楽評論家イム・ジンモさんは「最初から盗作疑惑が起こらないようにクリエイティブな曲を作るのが望ましい」と話した。

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