脚本家はお金の話を嫌がる。精神的苦悩の産物が数値に換算されるのを恥だとしているからだ。だから脚本家は秘密を前提に契約する場合が多く、正確な原稿料はベールに包まれている。もちろん放送局の多い汝矣島や制作会社が集まる忠武路の話を総合すればだいたいの察しはつく。

▲ドラマ - キム・スヒョン1回2000万ウォン

 脚本家のトップはやはりキム・スヒョン。来月SBSで放送される全50回の『愛と野望』で1回あたり2000万ウォン時代の幕開けと言われている。ドラマシリーズ1つで約10億ウォンを稼ぐ計算だ。『竜の涙』『野人時代』のイ・ファンギョンもキム・スヒョンに引けを取らない。1000万~1500万ウォンの原稿料を受ける特Aクラス脚本家は10人にならない。チェ・ワンギュ、キム・ジョンス、イム・ソンハンらいつも高い視聴率を誇る面々だ。脚本家の最低原稿料は60分ドラマ1回あたり219万ウォン。放送局と放送作家協会が合意した金額だ。全20回のミニシリーズなら4400万ウォンに少し足りないくらい。

▲シナリオ - 『シルミド/SILMIDO』キム・ヒジェ1本1億ウォン

 ドラマに比べると映画シナリオの価格は冷遇されている。『シルミド/SILMIDO』『公共の敵』の脚本家キム・ヒジェがカン・ウソク監督の新作『韓半島』で受け取る1億ウォンが1本あたりの最高額だ。『約束』『ワイルドカード』などを書いたが、劇作家としてのほうが有名なイ・マンヒもほぼ同じ。5000万~6000万ウォンをもらうAクラス脚本家は『スキャンダル』『情事』を書いたキム・デウ、『ジェイル・ブレーカー』『風林高』『アタック・ザ・ガスステーション!』のパク・ジョンウ、『カル』『Rポイント』のコン・スチャンなど。「監督への登竜門の一環として仕方ない」というのがシナリオ作家たち自身も安いと考える原稿料の理由だ。新人のシナリオは1本1000万ウォン程度という場合もある。

▲小説 キム・ビョラ印税1億4200万ウォン

 ここ数年不振の出版マンガ市場も同じ。原稿料は漫画家が67%、原作者が33%の取り分になる。マンガ原作者のうちトップスターはスポーツ新聞マンガ『イカサマ師』で有名なキム・セヨンで月700万~800万ウォンの原作原稿料を受け取るといわれている。小説?言うまでもない。昨年キム・ビョラの『迷失』が15万部売れて印税1億4200万ウォンを稼いだが、他に1万冊を超えた作家は10人に満たない。最近は有名作家も初版3000部を消化できない。これが完売したと仮定すると印税は300万ウォン。小説家の相当数が年俸300万ウォン人生というわけだ。

ホーム TOP