『王の男』の観客動員数1000万人記念イベントが静かで質素に行われる見込みだ。

 昨年12月29日の封切り後、今月7日までに観客動員数950万人を突破した『王の男』は11日の土曜日に夢の1000万人突破を控えている。しかし制作会社側は最近の映画界の雰囲気を考慮して特別なイベントや記念式典は行わない予定だ。

 シネワールドは9日、「観客動員数1000万人を超えるからと言って騒がしい記念パーティーなどを開く予定はまだない」と明らかにした。

 最近はスタッフ同士で豚の焼肉を食べても「『王の男』豚焼肉パーティー」といった記事が出るので前より慎重に行動するようになったというのが同社の説明。ある関係者は「身にあまる光栄と思っている。こういう考えで静かに過ごそうと思う」と話している。

 これには最近映画界で騒がれているスクリーンクォーター制の維持問題も絡んでいる。政府のスクリーンクォーター制縮小方針が発表されてから、映画関係者たちの反対が相次ぐ中、『王の男』だけがお祝いムードになることはできない状況だからだ。

 特に主演俳優チョン・ジニョンが映画人対策委員会の共同執行委員長なのに加え、イ・ジュニク監督も映画人リレー1人デモに参加する意思を表明するなど、『王の男』の主役たちは積極的にスクリーンクォーター死守運動に立ち上がっている。イ・ジュンギは8日に開かれた「文化侵略阻止およびスクリーンクォーター死守のための映画人大会」でステージに上がり決議文の朗読もしている。

 一方、新年に旋風を巻き起こしている『王の男』は、これまでの入場観客収入だけでも制作コストやマーケティング費を除いて100億ウォン近い純益をあげる大ヒットを飛ばしている。共同制作会社のイーグルピクチャーズとシネワールドはこれを折半する予定だが、正確な収益集計にはもう少し時間がかかる予定だ。

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