歌手Rainの米国進出は果たして成功するのか? 今月3、4日(以下米国時間)、Rainのニューヨークデビュー公演のニュースを聞いた国内ファンが最も気にしている点だ。米国メディアの反応は慎重で冷静だ。ニューヨークタイムズは4日付けポップミュージックのレビューで、Rainの公演はマイケル・ジャクソンと同様、米国内の有名歌手を真似ているだけで特色がないとし、米国市場への進出は容易でないだろうと酷評した。

 同記事は、Rainはマイケル・ジャクソンのようなカリスマ性も、アッシャーのようなセックスアピールも、ティンバレークのようなキレの良さもなかった(he doesn't have the tormented charisma of Jackson, the relaxed sex appeal of Usher or the quick pop reflexes of Mr. Timberlake" he doesn't have the tormented charisma of Jackson, the relaxed sex appeal of Usher or the quick pop reflexes of Mr. Timberlake)とし、ステージの上のRainはまるで昔のMTVのVTRを韓国語で見ているようだった(Seeing him onstage was like watching old MTV videos dubbed into Korean)と指摘した。また、Rainが米国市場で成功するための条件として、急速に変化する米国ポップ市場に適応することだと言及した。

 これに対し、Rainと共にニューヨークに滞在しているJYP新規事業チームのチョン・ウク理事は「Rainが今回の公演で歌った曲は最近のものでも1年前の曲で、古いものは4年前の曲だった。米国メディアの目には時代遅れに映ったのも当然だろう」とし、「しかし、パク・ジニョンが米国の人気歌手の曲を手がけていることからも分かるように、Rainが米国に進出する際は、最新の流行を取り入れた曲で活動する」とした。

 プロデューサーのパク・ジニョンは某メディアとのインタビューで、「Rainと米国人歌手がデュエット曲を歌い、一緒にミュージックビデオを撮る」との現地化戦略を明らかにしている。何よりもうれしいことは、Rainが今回の公演を通じ、米国のメジャーレコード会社から積極的なラブコールを受けたという事実。ワーナーミュージックの会長が3日にRainと面会したのをはじめ、4日にはアッシャーが所属するラフェイスレコードのマーク・シムエル代表がコンサート会場を訪れた。

 このほか、レコード企画会社4~5社もRain獲得を狙っており、Rainの米国進出のソフトランディングは無事成功する展望だ。「韓中キムチ戦争以降、最も注目されるべきアイテム」という評価されているRainのニューヨーク公演は、とたえそれが酷評であっても、米メディアの関心が集中している以上、半分以上の成功を収めたと言って間違いないだろう。

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