台湾の韓流ブームは、まだまだ続いていた。

 通りの看板やバスの広告でも、韓国ドラマや映画の宣伝をよく見かける。

 28日夕方、台北の明洞と呼ばれる西門町に到着、一番最初に目に飛び込んできたのは、チャン・ドンゴン主演の映画『PROMISE』の超特大ポスター。10階建てのビルの横に派手に掛けられたこのポスターは、その大きさから韓流の威力の程をうかがわせた。

 ふと横を見ると、キム・ソナとヒョンビンの仲陸まじい姿がサッと通り過ぎていく。バスの車体全体に最近放送が開始したドラマ『私の名前はキム・サムスン』の広告が描かれているのだ。

 台湾の若者たちが韓流をどのように考えているのかを体感してみるため、ショッピングモールが集中する通りに入った。

 その瞬間、建物の横に掛けられた巨大な垂れ幕に思わず目を見開いた。美容整形手術の広告で「韓風整形中心」というキャッチコピーと共に、整形前と整形後の写真が並んで載っていた。韓国ドラマが人気を呼び、韓国人女性のように美容整形したいという問い合わせが絶えないのだという。

 若者たちが最もよく行くというCD売り場でも、韓流の形跡を見つけることができた。歌手ピをはじめ、東方神起、BoA、Kのアルバムが販売されているのをはじめ、ドラマ『私の名前はキム・サムスン』のサントラ盤が棚一段を占めていた。

 最近、台北市で韓国料理店が雨後の筍のように増えているのも韓流の影響。ドラマ『フルハウス』『サンド、学校へ行こう!』が放送されたのに続き、最近『宮廷女官チャングムの誓い』(原題『大長今』)の4回目の再放送が始まっている。台北市民の韓国料理への関心が高まったことによる現象だ。

 このような状況で、29日、30日の2日間開催される歌手ピの初の台湾コンサートは、韓流ブームをさらにヒートアップさせる展望。これを証明するかのように28日、ピの入国場面が台湾全域で生中継されたのをはじめ、ホテル周辺にはピに一目会おうというファンの足取りが絶えなかった。

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