ドラマ『ソウル1945』の主人公、実在の人物モチーフに

 「キム・ヘギョン(ハン・ウンジョン)は金壽任(キム・スイム)、チェ・ウニョク(リュ・スヨン)が李康國(イ・ガングク)なら、ムン・ソッキョン(ソ・ユジン)は毛允淑(モ・ユンスク)、イ・ドンウは金奎植(キム・ギュシク)といえます」

 22日午後、慶尚南道陜川のオープンセットで、KBSの新大河ドラマ『ソウル1945』の制作発表会直後、同ドラマのプロデューサーを務めるユン・チャンボム氏は、同ドラマの主人公たちにはモチーフとなった実在の人物がいることを明らかにした。

 ユンプロデューサーは「キム・ヘギョンは、日帝時代に梨花女子専門学校(現梨花女子大学)を卒業し、駐韓米軍憲兵司令官ベアード大佐と同棲中、朝鮮民主主義人民共和国初代外相を務めた李康國を北朝鮮に脱出させ、韓国戦争(朝鮮戦争)勃発の2日前に銃殺された実在の人物金壽任を描いている」と話した。

 ユンプロデューサーは「同ドラマの準備中、田淑禧(チョン・スキ)さんが金壽任を主人公にしたフィクション小説『愛が彼女を撃った』を出版したが、実話をそのまま扱ったのではない」とし、「このほか、日帝時代のピアニストとして李承晩政権下で社交クラブを経営したムン・ソッキョンは詩人の毛允淑女史を、イ・ドンウは米軍政当局の信任を得て、自由な世界を選ぶ金奎植先生をモチーフにした」と説明した。

 ユンプロデューサーは「劇中イ・ドンウの父親イ・インピョン(チェ・ジョンウォン)は、金性洙(キム・ソンス)」とし、「大韓民国でノーブレス・オブリージュ(指導者層の道徳的義務)を実践した人物で、当時民族に対する義務を果たすため、親日派にならざるを得なかった事情も赤裸々に描かれる」と語った。

 ユンプロデューサーは「1945年という現代史の起点は、わが民族が前を向いて進んでいく機会が多くあった時期だが、そうできなかったがために民衆から反発が起こり多くの代償を払った」とし、「わが民族が、統一という課題を目前に抱えていることからも、当時を振り返りながら社会統合という問題に対する教訓が得られれば」と演出への思いを語った。

 日帝時代と解放後の混乱期を生き抜く4人の若者たちの壮絶な人生を描くドラマ『ソウル1945』は、来年1月7日韓国で放送開始の予定。

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