俳優のキム・ジスが映画『ロマンス』で、これまで磨き上げてきたタンゴの腕前を遺憾なく発揮した。

 権力家の娘である妻と地位も財力もない刑事の愛を描いたメロ映画『ロマンス』(監督:ムン・スンウク、制作:LJフィルム)でヒロインのユニ役を演じるキム・ジスは、映画の中でロマンチックなアルゼンチンタンゴを完璧にこなしてみせた。

 ユニがタンゴを踊るシーンは、消極的で何事にも慎重だったユニが、男性主人公ヒョンジュン(チョ・ジェヒョン)の前で、初めて堂々と自由な姿を見せる場面。ヒョンジュンはその姿を見て、初めてユニに愛を感じる。



 キム・ジスはたったワンシーンに過ぎないタンゴのシーンのため、撮影が始まる2か月前からタンゴの練習を始めた。ダイナミックな動きと節度ある、それでいて優雅な振り付けが特徴のアルゼンチンタンゴを再現するため、キム・ジスの脚には怪我が絶えなかったという話だ。

 そのかいあって、ソウル江南にある写真スタジオで行われた撮影の際、キム・ジスはプロ顔負けの実力で称賛を一身に浴びた。見守っていたチョ・ジェヒョンは「韓国映画で最も美しいタンゴシーンになる」とし拍手を惜しまず、キム・ジスも「楽しみにしていたシーンなので、ベストを尽くして一生懸命準備した」と満足げだった。

ホーム TOP