ここでクイズを一つ。世界で最も多くのギャランティーを手にしている監督は誰?正解は『キング・コング』のピーター・ジャクソン監督。額はおよそ2000万ドル(約200億ウォン)。世界最大のインターネット映画情報サイト「IMDB」(imdb.com)は「収益のインセンティブなどを考慮しない事前演出料ではハリウッド史上最大の額」と伝えた。

続いて2問目。では韓国で最も多くのギャランティーを手にしている監督は誰?
金銭問題に関しては表面化しにくい韓国だが、忠武路(チュンムロ)では現在、朴賛郁(パク・チャヌク)、クァク・キョンテク監督だと言われている。それぞれ『親切なクムジャさん』と『タイフーン』で演出料2億ウォン、直接手がけたシナリオ脚本料1億ウォンなど計3億ウォン前後の手にしたと伝えられている。

 二人の監督は共に直接映画会社を運営、または制作会社持分を保有しているため、 映画が損益分岐点を超える場合には追加収益も得ることになる。『シルミド/SILMIDO』の康祐碩(カン・ウソク)監督や『ブラザーフッド』の姜帝圭(カン・ジェギュ)監督も同様のケース。2年前に制作した当時には、収益持分を除き2億5000万ウォン前後のギャランティーを手にしたと言われている。



 しかし、こうした監督は極一部で、韓国映画の多くの監督が手にする額は平均3000万ウォン程度だ。さらには自らの創作シナリオがある場合、これ以上の脚本料が追加される。デビュー作で成功すれば次回作からは7000万~1億ウォンへと急激に増える。これにプラスして別途のインセンティブ契約を結び、公開後に制作会社収益の数パーセントを得るケースが一般的だ。

 最近では新人監督も初めからインセンティブ方式で契約するケースが多くなってきた。今年のヒット1、3位を記録した『ウェルカム・トゥ・トンマクゴル』のパク・クァンヒョン、『マラソン』のチョン・ユンチョルの両新人監督が手にしたデビュー作の演出料はそれぞれ3000万ウォン程度だった。しかし、二人は制作会社収益の約10%程度のインセンティブ契約を結び、映画が大ヒットしたため、有名監督レベルの追加収入を上げることが出来た。

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