映画
【一問一答】ソン・ヘギョ主演映画『波浪注意報』制作発表会
25日午後1時、ソウル新世界(シンセゲ)百貨店本店10階で車太鉉(チャ・テヒョン)、宋慧喬(ソン・ヘギョ)主演の映画『波浪注意報』(監督:チョン・ユンス、制作:アイフィルム)の制作発表会が開かれた。
この作品はソン・ヘギョのスクリーンデビュー作であると同時に日本のベストセラーを原作にした同名のヒット映画『世界の中心で、愛をさけぶ』をリメークした作品で制作段階から関心を集めてきた。
今回の作品でチャ・テヒョンとソン・ヘギョは外見も勉強も並の平凡な高校生スホと、そんなスホのことが好きな学校一の人気者スウンを演じて美しい恋物語を展開した。巨済(コジェ)島を中心に撮影された美しい海の風景も映画の見所だ。
この日の発表会にはチョン・ユンス監督、チャ・テヒョン、ソン・ヘギョの3人が出席、終始明るい表情で質問に答えた。以下はその一問一答。
―『波浪注意報』はどんな映画か?
チョン・ユンス監督「この映画は初恋についての物語です。誰もが心の片隅にある初恋の思い出。今回の映画を通じてときめく初恋の想いを再び思い出してほしいです」
―ソン・ヘギョさんが今回の作品を映画デビュー作に選んだ理由は?
ソン・ヘギョ「先ずシナリオが気に入りました。監督も信頼出来たし一度は共演したいと思っていたチャ・テヒョンさんも一緒だったので尚更でした。それと初めての映画は叙情的な映画にしたかったんです」
―ソン・ヘギョさんに初めて映画出演した感想を聞きたい。
ソン・ヘギョ「初めてのドラマが『秋の童話』でしたが、その時が『波浪注意報』を撮影した時のようでした。今回の映画を撮影しながら、当時のことをたくさん思い出しました。初のドラマに初の映画、それに季節も同じで初心に返ったようでした。当時は随分と緊張しましたが、今はそれほど怖い気持ちはありません。それでも回を重ねる毎にプレッシャーは出てくるでしょう。今は本当に楽しく撮影が出来て幸せです」
―チャ・テヒョンさんと共演した感想は?
ソン・ヘギョ「共演するまでは会っても挨拶をする程度の仲でした。面白い人くらいにしか思っていませんでしたが、実際に共演してみても楽しく親しくなれました。妹分としても共演女優としても本当に良くしてもらいました。チャ・テヒョンさんでなかったら、ここまで肩の力を抜いて演技はできませんでした。本当に感謝しています」
チャ・テヒョン「ありがとうございます。嬉しいですね。多くの方が羨ましがっています。ソン・ヘギョさんは演技がお上手で息もピッタリ合って楽しく撮影できました。巨済島で3か月半の間に50回ほど撮影しましたが、タイトなスケジュールにもかかわらず俳優やスタッフ同士とても親しくできました」
―監督として二人に一言あるとすれば?また、二人とどういった形で撮影を進めたか?
チョン・ユンス「二人の仲が親しければ映画の場面が愛らしく美しく見えます。最初は二人が果して映画のスウンとスホのようにうまくいくか心配でした。ところが、まったく心配する必要がなく本当の兄と妹のようにうまくいきました。演出者として非常に感謝しています。編集された映像を見れば二人が本当に楽しく幸せに撮影したことを感じることができるでしょう」
―ドラマ『フルハウス』のお転婆キャラと比べてスウンはどう違うか?
ソン・ヘギョ「『フルハウス』では単純で極端な性格のキャラクターでした。悲しいと思いながらも1分後には忘れるようなキャラクターでしたが、スウンは平凡な女子高生です。人見知りもしてシャイ。ところが女子高生らしくなく恋愛に対しては表現することができる大胆なキャラクターのようです。溌剌として可愛いですが『フルハウス』とはまったく違うようです」
―リメークに対するプレッシャーはなかったか?
チョン・ユンス「制作前に日本の原作を見ました。プレッシャーよりも完成度の高い映画をリメークするということが光栄でした。原作が持っている愛の深さを生かしながらも差別性を出さなければなりませんでした。韓国的な情緒をどう取り入れるかが問題でした。愛に対する深い内容と同時に家族や縁、生きることや人生をどう描くか随分と悩みました。愛が生きることを貫き、人生にどれほど影響を与えるかを見ることができるでしょう」
―原作映画とはどう差別化しようとしたか?
ソン・ヘギョ「原作の『世界の中心で、愛をさけぶ』という日本映画は見ませんでした。なので女優がどう演じたかを知りません。初めから原作映画とは切り離して考えていました。原作は考えず『波浪注意報』のことだけを考えて演じました」
チャ・テヒョン「原作も読まず、ドラマも見ませんでしたが映画は最近見ました。意識して演じてしまうと思ってあえて見ないで撮影がすべて終わった後に見ました。細かいことまではよく分かりませんが、映画的に見た時は圧縮して面白いストーリーを中心にして『波浪注意報』が誕生したようです。場面が似ているのはリメークなので仕方ないですが、圧縮してシンプルに解釈したようです。原作も良いですが『波浪注意報』も素晴らしい作品だと思います」