ドラマ
『このろくでなしの愛』のキム・サラン “お姫様”のイメージ脱ぎ大変身
「このまま行ったら限界にぶつかる、と思ったんです」
女優のキム・サランが、かわいい顔に似合わず、悲壮な語り口で話し始めた。
約2年ぶりのブラウン管復帰。
2000年、“ミスコリア真”というタイトルに相応しく、かわいくて、ハジけた女の子の役が多かったキム・サランが、KBS第2テレビの『このろくでなしの愛』(脚本:イ・ギョンヒ、演出:キム・ギュテ)では、強い釜山(プサン)なまりを駆使するハン・タジョンとして登場する。
なまりだけではなく、顔には大きな火傷の跡もある。服装もイマイチで、ズボンをだらしなく履いて、ジャンパーという姿だ。眠るシーンを撮る時もきれいに化粧をするという現実から、花の年頃の女優が“醜い”役を演じるのは、簡単な選択ではない。
だけど、キム・サランは「むしろ、こんな役が来るのを待っていた」とキッパリ答えた。だから、2年余りの“ブランク”にもひたすら耐えたのだという。
「もちろん、忘れられてしまうかも、と怖くなったりもしました。だけど、新しい姿が見せられなければ、このまま終わってしまうのかもしれないと思い、耐えました」しかし、ただ憎らしくてドギツイだけのキャラクターではない。
カン・ボック(チョン・ジフン)の前だと、とことん優しくなる女の子がまさにハン・タジョン。そのためには、炎の中にさえも飛び込んで行って、無償の愛を見せる。
「こんなに好きな男の人が他の女の子を見つめていることを知る時、その絶望感といったら、あぁ。考えただけでも、むごすぎる」といって、舌を打ったキム・サランは、「演技することを考えると、ちょっと不安になったりもするけど、演じる時になると、自然に気持ちがわき上がってくるみたいです」と笑った。
十分に充電し、成長した彼女、キム・サランの変身が期待される。