よく「韓流ブーム」と口にしているが、私たちが聞いている話はほとんどが噂だ。一体、日本の中での韓国ドラマ人気は、具体的にどの位だろうが。

 1087万世帯の加入者を保有する日本のメジャー映画・ドラマ衛星チャンネル「衛星劇場」の八木ケ谷昭次社長(56)とソウル・ロイヤルホテルで会った。

 衛星劇場は日本の3大映画会社の1つである松竹の子会社であり、日本の衛星放送中、韓国関連ではナンバーワンを誇るチャンネルだ。

 『冬のソナタ』が放送されたNHKBSチャンネルの加入者が300万世帯であることを考えると、その規模を察するに難くない。八木ケ谷社長は、「韓国ドラマの放送本数と回数、そして有料視聴者数でも我々が最も多い」と話した。

 衛星劇場が韓国ドラマを初めて放送したのは2003年。それまでは100%日本映画と日本ドラマのみを放送していた。

 八木ケ谷社長は、「韓国ドラマが放送されて以降、有料視聴者数が急増し、初めの1年間に20%、そして次の1年間に10%加入者が増えた」とし、「韓国ドラマの人気に併せ、韓国ドラマの編成数もそれぞれ10%ずつ増やした」と話した。

 現在、衛星劇場で1か月に配信する韓国ドラマは計5本。姉妹会社の「ホームドラマ」チャンネルで配信する作品まで含めると、1か月10本余りの韓国ドラマを配信している。

 八木ケ谷社長は、「加入者急増は韓国ドラマのおかげ」とし、「ペ・ヨンジュンの『初恋』『ホテリア』などが特に視聴率が高かった“孝行ドラマ”」と話した。

 今回の韓国訪問は、親会社である松竹の関雅彦取締役たちと共に釜山映画祭を訪問し、KBS、SBSなど韓国のテレビ局とドラマ購入に関する商談をするためとのこと。

 八木ケ谷社長は、「単にペ・ヨンジュンばかりでなく、クォン・サンウ、イ・ドンゴンなど最近では若い俳優たちの人気も大変なものがある」とし、「日本で喫茶店やレストランに行くと、必ずどこかから韓国に関係のある話が聞こえるほどだ」と話した。

 しかし、不安混じりの心配も打ち明けた。「ここ3年間に、映画は5倍、ドラマは実に10倍も価格が上がった。韓国作品の質が優れているのは確かだが、このまま行くと、その価格で買い付けるのが難しくなる」と話した。

 関取締役も、「事実、映画『外出』(日本タイトル:四月の雪)もすべての日本の映画会社が関心を示したが、価格が余りにも高く、結局は日本にあるハリウッド配給会社が配給したという事実を参考にしてほしい」と付け加えた。

 「妻は李炳憲(イ・ビョンホン)、娘は若いせいかクォン・サンウが好きだ」という関取締役は、「今回が3度目の韓国訪問だが、釜山チャガルチ市場で食べた焼酎と刺身が最も印象的だった」と話した。

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