チャン・ジニョン、キム・チュヒョク主演の映画『青燕』が、韓国初の女性飛行士論争に巻き込まれている。

 12月に上映が予定されている『青燕』は、韓国初の女性飛行士、パク・キョンウォン(チャン・ジニョン)の物語を扱っているが、これを全面的に否定する主張が提起された。

 米ロサンジェルスに住むピーター・パン氏は14日、「私は独立運動家クォン・ギオクの孫だが、『青燕』で語られている女性飛行士の物語は事実とは異なっている。初の女性飛行士はクォン・ギオクであり、これは、すでに2003年8月の今月の独立運動家として選定されたときから広く認められていること」と主張した。

 ピーター・パン氏は、「祖母が存命のときに直接話を聞いた。現在のように中国と日本の歴史歪曲が深刻な時期に、“歴史的な事実”が重要だということを伝えたい」と付け加えた。ピーター・パン氏は自分の主張を立証する資料を提示した。

 資料によれば、クォン・ギオクは18才で3・1独立運動に参加した後、中国に亡命、1923年に上海臨時政府の推薦で中国の雲南陸軍航空学校の第1期生として入学、1925年に卒業後、中国空軍で女性飛行士として服務した。

 『青燕』の主人公パク・キョンウォンは1928年に日本で2等飛行士の免許を取得したことが知られており、クォン・ギオクのそれは3年先行している。

 コリアピクチャーズは、このことに対して異なる意見を示した。

 マーケティング主任のキム・チュヒさんは「クォン・ギオク氏の話は伝え聞いている。しかし、クォン氏は軍人として飛行士になったのであり、映画の中で語られているのは民間人でありながら飛行士免許を取ったパク・キョンウォンの物語」と説明している。

 また、「厳密に言えば、民間人初の女性飛行士であるが、『韓国初の女性飛行士』と表現したのは不必要な混同を防ぐため」と述べている。

 しかし、クォン氏の遺族であるピーター・パン氏がこれを公式に問題提起した場合、この「初」論争は拡大するものと見られている。

ホーム TOP