昨年50%以上の高視聴率を記録して、数多くのマニアを量産したSBSドラマ『パリの恋人』興行成功の公式は簡単だ。ドラマの序盤にフランス・パリのエキゾチックな風景で下絵を描いた後、財閥創始者の息子の主人公と元気で明るい“キャンディ”スタイルのヒロインが、あれやこれやの愛の物語を展開する。

 今年9月24日から毎週土日曜の夜9時45分に放送されるSBSドラマ『プラハの恋人』。ドラマのタイトルが『パリの恋人』と似ているため、そっちから連想させられる部分が多い。

 まず、映画スクリーンでも大活躍している大物俳優が出演する点。『パリの恋人』にはキム・ジョンウンとパク・シニャンがいたが、『プラハの恋人』には全度妍(チョン・ドヨン)、キム・ジュヒョク、キム・ミンジュンがいる。

 視聴者の注目を誘うため、序盤部分にヨーロッパの古都の秀麗な風景を利用するという点も同じだ。しかし、2つの男女主人公の社会的位置が正反対という点が大きく異なっている。

 ヒロインのジェヒ(チョン・ドヨン)は大統領の一人娘であり、外交官試験の最年少合格者。彼女が恋に落ちるヒーローのサンヒョンは、法よりもこぶしが先に出る下っ端熱血刑事だ。

 2人の最初の出会いは、もちろんチェコ・プラハ。プラハで仕事をするジェヒを訪ねたサンヒョン。刑事であることを告げ、「容疑者を捕まえにきたので協力してほしい」と強情を張る。実は、サンヒョンは心変わりした恋人を探しにプラハまで来たのだ。愛するあまり、恥ずかしさや申し訳なさをも忘れて手の付けられない状態のサンヒョンに、ジェヒは好意を持ちはじめる。

 このような2人の縁が新しい愛へと進展していく中で登場して三角関係を作るのが、財閥創始者の息子、ヨンウ(キム・ミンジュン)。ヨンウは、5年前に司法試験に合格した後、ヨーロッパを旅行する途中、プラハで偶然ジェヒと知り合い、短期間だが熱烈な恋に落ちた。だが、ヨンウが韓国に帰国して、2人の連絡は途切れてしまう。

 制作スタッフは、「大統領や大統領の家族の私生活をドラマの素材とするのは簡単なことではないが、身分の壁を越えねばならないジェヒとサンヒョンの愛を描くための効果的な設定として選んだ。また、世界で最も美しい都市の1つにも選ばれるプラハを背景にして、2人の愛を幻想的に映そうとした狙いもある」と述べた。

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