映画
パク・シニャン、闘牛士姿で「赤い悪魔」とサッカー応援
俳優のパク・シニャンが、赤いジャケットを身にまとった闘牛士に変身し、「オー必勝コリア!」と叫んだ。
先日行われた映画『コンテナの男』(監督:パク・クァンス/制作:アイフィルム)のクランクイン現場でのこと。この日の撮影は、映画でサッカーが大好きな少女(ソ・シネ)のために2002年ワールドカップ(W杯)の街頭応援が行われた釜山(プサン)・海雲台(ヘウンデ)で一緒に応援していたチョンデ(パク・シニャン)が、ポルトガル戦での朴智星(パク・チソン)のゴールに興奮し、舞台に飛び上がるシーン。
パク・シニャンは、普段から闘牛士になりたいと思っていたチョンデが、特注の闘牛士姿に冷麺屋の赤い垂れ幕を手にして即興で応援を披露する様子をダイナミックに演じ、拍手をもらった。
SBSドラマ『パリの恋人』での王子様役から180度変身した姿に、ロケの様子を見ていた釜山市民は驚きを隠せなかったという。
2002年のW杯の様子をスクリーンで再現するため、制作スタッフは2006年ドイツW杯アジア最終予選・対サウジアラビア戦を大型スクリーンで中継して、実際に応援してもらった。応援に先立ってインディーズバンドの「CRYING NUT」がコンサートを開き、瞬く間に海雲台の白い砂浜に集まった市民は、そのままエキストラとして映画撮影に参加した。
釜山市内の各所に張られた垂れ幕を見て当日の撮影のことを知っていた市民は、各自が個性ある赤い服で当時の雰囲気を再現し、大役を果たした。赤い服を準備できなかった市民には制作スタッフが赤いTシャツを配り、あっという間に海雲台の白い砂浜が赤く染まった。
映画『コンテナの男』は、行き当たりばったりで人生を生きる1人の男が、W杯の試合を見たい少女と出会って繰り広げられる暖かな感動を描いたヒューマンドラマ。約4カ月にわたる撮影期間を経て、2006年春に上映する予定だ。