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ソウルから近く静かな海を探すならここ!
休暇シーズンが本格的に始まったこの時期、“人が少なくて静かな海”を探すのはそう簡単なことではない。
これに“ソウル近隣から1時間圏”という条件を付けるとさらに厳しくなる。しかし、京幾(キョンギ)道・華城(ファソン)に行けば、不可能が可能になる。
華城の始華(シファ)湖南端から華城防湖堤北端まで続く西海岸の所々には、天然の干潟と静かな入り江などが交わっており、2つの条件を満たす“隠れた名所”といえよう。
華城市・西新(ソシン)面・クンピョン海水浴場に到着すると、まず目に飛び込んでくるのは、小さなシャワー室にこじんまりとした刺身屋、それに民宿だ。
国内の有名海水浴場に比べると、一見みすぼらしくて、そんなに大きくない。しかし、20数メートルにわたる松林を過ぎると姿を現わす海は、どの海水浴場とも異なる。浜辺を覆っているのは砂ではなく、全て真っ黒な泥だ。
1日2回、西海岸の満ち潮と引き潮によってできた天然の干潟だ。海水浴客たちは、大人も子どもも思いっきり転がって、体中泥だらけになっている。「わざわざ、泥パック祭りをやっている忠清(チュンチョン)道まで行かなくても、思う存分楽しめる場所」と華城市関係者は誇らしげに語る。
夏休みを迎え、1日100人余りの家族連れの海水浴客たちがやって来るが、それでも500メートル余りに広がる干潟は人気が少ない。夕暮れ時に空と地を真っ赤に染める夕日は絶景だ。
海水浴場のすぐ隣はクンピョン港だ。小さな釣舟10隻余りが停泊する小さな入り江だが、釣り具の貸し出し施設が揃っており、舟に乗ってキタノオオノガイ、ヒラメを釣って、その場で味わうこともできる。