映画の中盤から徐々に白黒に変化する『親切なグムジャさん』が上映される。

 29日の公開を控えている朴賛郁(パク・チャヌク)監督の『親切なグムジャさん』デジタルバージョンがソウル市内のシネマコンプレックス龍山(ヨンサン)、江辺(カンビョン)、九老(クロ)のCGVで特別上映される。

 26日、映画会社側によれば、今回の『親切なグムジャさん』デジタルバージョンは映画の中盤から画面が徐々に白黒に変わり、最後には完全に白黒映画に変わるという。

 「D-cinema」と呼ばれるこのデジタル上映は、スクリーンにフィルムを映写する代わりにデジタル制作された映画を「DLP(Digital Light Processing) プロジエクター」というデジタル映写機を通じて再生する映画上映方式。朴賛郁監督はさらに「DI(Digital Intermediate)」という新技術を用いて映画の色を革新的に変化させた。

 朴賛郁監督は当初「DI」技術を動員して後半に進むほど画面の彩度を徐々に低め、映画の終わりには完全に色のない白黒映画のような画面にする予定だった。

 しかし、実際に撮影した映像の色感が非常に良く、朴監督も満足して手を加える必要はないと判断したという。

 朴監督は結局どちらの方式にするか決断することが出来ず、現在は当初の計画通り終盤になるほど白黒画面になるバージョンと本来の色感そのままのバージョンの最終作業を同時に行っているという。

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