映画『外出』(日本題:『4月の雪』)のロケの真っただ中にあるペ・ヨンジュンが、リアルな感情表現のためにデビュー以来初の飲酒演技を見せるなど、演技に向けて全身全霊をささげており、話題となっている。

『外出』を製作するブルーストーム社によると、ペ・ヨンジュンは、映画で妻の浮気を知って裏切られたと感じ、後輩と一緒に酒を飲んで酔いながら涙を流すシーンで、リアルに演技するために軽く酒を飲んだという。

インス(ペ・ヨンジュン)の苦しみと混乱ぶりを最大限に演じる同シーンで、ペ・ヨンジュンはうっぷんの感情を前面に押し出して演技に専念した。ペ・ヨンジュンは、実感がわかないほどの大きな絶望感をいかにして表現すべきか分からず、撮影の前にかなり悩んだという。苦悩の結果、演技において最も大切なのはその状況にふさわしい感情をストレートに引き出すことだと判断し、初めて酒を飲んで演技に臨んだ。

酒を飲むと徐々にインスらしさが漂い、わびしさに涙を流すペ・ヨンジュンの演技に現場の雰囲気が粛然となったという談話も伝わっている。

ペ・ヨンジュンはこれまで、感情の集中が途切れるのを嫌って飲酒撮影をしなかったが、今回の演技を前にしては「どうしても酒を飲まないとインスの気持ちになれないと思った」と明らかにした。

製作社によれば、ペ・ヨンジュンは許秦豪(ホ・ジンホ)監督がOKサインを出した後も感情を切り替えられず、しばらく涙を流し続けていたという。


ペ・ヨンジュンは『外出』で、裏切られることの苦しみに直面する悲しい男インスに扮(ふん)し、繊細な内面を絶妙に演技する新たな一面を披露する。

今年4月にソウルの延世大構内の野外劇場で行われたコンサート「外出」で上映されたスペシャルメーキングフィルムでもペ・ヨンジュンの涙の飲酒演技が公開され、観客の涙を誘って話題となった。

ペ・ヨンジュンも観客とともにメーキングフィルムを鑑賞して目頭を熱くしていたが、これについて本人は「撮影時に感じた苦しみが再びこみ上げてきて、自分でも知らないうちに涙が出た」とコメントしている。

交通事故をきっかけに配偶者の不倫を知った2組の男女が、不倫相手とも抑えがたい愛に落ちるという内容のメロー映画『外出』は、後半の撮影作業を経て、今年9月9日に上映開始される予定だ。

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