ビールといえば有名ブランドの幾つかのビールを思い浮かべるだろう。しかしビールの種類は実に様々だ。

 ビールの本場といわれるドイツ、チェコ共和国の場合、市販されているビールだけで数千種におよぶ。いわゆる“ハウスビール”が巷に溢れているからだ。

 ハウスビールはカフェやレストランなどに属する小規模のビール醸造所(ブリューワー)で各自の独特な醸造法で作られるもので味も様々だ。このためハウスビールマニアが増えるなど、世界的なトレンドとなりつつある。

 ソウル・江南(カンナム)駅近くにある「キャッスル・プラハ」は韓国の代表的なハウスビールの店だ。店の名前からも分かるように、チェコビールの専門店。設備と水を除いたすべての材料がチェコ産。

 ブリューマスター(ビール醸造職人)も一時はチェコ出身のビール醸造専門家が担当していた。このため、ハウスビールマニアたちの間では「本場の味を出す店」として有名だ。

 この店には基本タイプのピルスナー(Pilsner)、黒ビールのドゥンケル(Dunkel)、赤黒い色をしたグラナート(Granat)という3種のビール(各3800ウォン)をそろえている。

 このうち、ピルスナーはチェコのピルゼン(Pilsen)地方から由来し、ドイツで完成されたビール。

 チェコの人々が最もよく飲む“チェコビールのプライド”をかけたビールで、苦味が強く濃い後味を残す。

 チェコ式のドゥンケルは普通の黒ビールよりはるかにこくがあり、コーラのような色合いをしている。アルコール濃度はすべて4.5%。

 グラナートは奥深い味わいで女性に人気がある。香りが長い間口の中に残るビールだ。

 この店はハウスビール専門店でありながらファミリーレストランも兼ねている。このため、チェコの伝統料理などたくさんの料理や食事のメニューがそろっている。

 モンゴリアン・ビルチリ、レゲンスブルガーなど5種のソーセージで作ったキャッスル・プラハスペシャル(2万4500ウォン)とオーブンで焼いたサムギョプサル(豚のばら肉)キムチ巻き(1万6500ウォン)が人気メニューだ。

 この店は小さな“チェコ文化院”を連想させるほど、チェコ風の独特なインテリアが印象的で、チェコ旅行の案内書など各種の資料も配置されている。

 場所は地下鉄2号線江南駅6番出口近くのパゴダビル地下。午前11時~午前2時まで営業。(02)596-9200~1

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