爆発的な人気を呼んだKBSドラマ『海神』が25日、ついに開始から6か月目にして幕を閉じる。事前の撮影期間も含めれば約1年になる。

 放送開始から『海神』は常に視聴率30%前後を行き来する高視聴率をマークしてきた。週末ドラマ『両親前上書』と共に全体一日視聴率の1、2位を争うほど視聴者の幅広い支持を受けた。

 『海神』は韓国ドラマの風土に一線を引いた作品として記憶されるだけの内容を誇り、新しい時代劇の可能性を再度立証した。マニアを量産した『茶母』の後を継いで時代劇の「フュージョン化」を一つの流れとして完成させた。

 MBCが新たに編成した『還生―ネクスト』はフュージョン時代劇の流れを受け継ぐ作品。主人公リュ・スヨンのキャラクターがイメージや服装の面で『海神』の張保皐(チャン・ボゴ)と似ていると指摘されそうなほどだ。

 今回の『ネクスト』以外にもフュージョン時代劇は、まるでトレンドのように続々と放送が予定されている。ペ・ヨンジュンの出演が決まった金鐘学(キム・ジョンハク)監督の『太王四神記』、『大長今』(日本タイトル『宮廷女官チャングムの誓い』)を手がけたイ・ビョンフン監督の『薯童謡』などは、こうした流れに属したものだ。

 伝統的な善悪の構造が破壊され、悪役の新しい典型も作られた。憎みきれない悪役のソン・イルグク(閻長(ヨムジャン)役)が代表的な例だ。閻長が張保皐に残酷な刺字刑(顔や腕に入れ墨で罪名を記入すること)を受けた時はネット上で同情の書き込みが殺到したほどだ。悪役だが人間的な憐れみを感じさせる表情が視聴者の心を動かしたと見られる。

 この他に『海神』による経済効果は既に何度も立証されている。ドラマセットのある全羅(チョルラ)南道の莞島(ワンド)は『海神』のPR効果で巨額の投資金以上の成果を収めた。

 さらには国内外の好評を追い風に初の欧州市場への進出も見込んでいる。

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