北朝鮮の舞踊家チョ・ミョンエ(23)と韓国のセクシー歌手、李孝利(イ・ヒョリ/26)が美女対決を繰り広げる。

 サムスン電子の携帯電話「Anycall」の広告を手がける第一企画は17日、Anycallの新広告モデルに北朝鮮・万寿台(マンスデ)芸術団所属の舞踊家、チョ・ミョンエをキャスティングしたと発表した。

 チョ・ミョンエは2002年の「8・15民族統一大会」開幕式で北側旗手団の一員として入場して優れた美貌で注目を集めた人物。特にソウル市内のCOEXで行われた万寿台芸術団公演では、華麗な舞踊を披露して観客の熱い拍手を浴びた北朝鮮文化芸術界の看板スターだ。

 チョ・ミョンエの人気は来韓後も続き、現在ネット上にはファンサイト(cafe.daum.net/cma1004)が開設され、1万2810人の会員を擁している。

 チョ・ミョンエのキャスティングは第一企画が今年1月に企画、北朝鮮専門の「スカイCK」という会社に依頼して実現した。第一企画は「先端技術ですべての時空間的障壁を越えて世界の人々と会う」というブランド戦略によって、最も身近にあるがAnycallを使うことが出来ない地域の北朝鮮を素材に広告を企画することになった」と説明した。

 キャスティング費用に関しては「一般的レベル」とだけ伝えられているが、北朝鮮政府の許可なしに韓国の商業広告に出演することが不可能な状況だけに少額と予想される。また契約期間はオンエアから1年となっている。

 第一企画は既に先月6日から10日まで、中国の上海でチョ・ミョンエと第1回目の撮影を終えた。最大の関心はAnycallのモデルを務める李孝利とチョ・ミョンエが同時出演するかだ。

 第一企画側は「来月初めに上海で2回目の撮影を行うこと以外に李孝利とチョ・ミョンエが共演するかは未定」としながらも、「敏感な事であるため、世論の反応を見ることも必要」と話し、その可能性を探っている。もし二人の美女が共演した場合、李孝利のセクシー美とチョ・ミョンエの伝統美が融合した作品が完成する見込みだ。

 分断から60年目にして初の南北合作CMとなるAnycallの広告は、「出会い」「和合」「共感」「希望」の4バージョンが制作され、6月末から7月初め頃のオンエアを予定している。

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