「毎日頭痛に悩まされました」

 『生活の発見』(日本タイトル『気まぐれな唇』)に続き、27日に公開される映画『劇場前』(『映画物語』)で洪尚秀(ホン・サンス)監督の作品に再び出演した金相慶(キム・サンギョン)が、11日に行われた記者会見で「今回の役は自分と一致する部分が少なく非常に苦労した」と打ち明けた。

 『劇場前』は先輩の映画を観て映画館から出て来た主人公が、映画のヒロインと偶然に出会う一人の男の一日の物語を描いている。金相慶は映画に魅せられて一日を送るドンス役を演じた。

 金相慶は今回の役について「ドンスと私には共通点が少ない。むしろ『生活の発見』で演じたギョンスの方が同じ部分が多い」と説明しながら、「それで一日中、監督と一緒に演技のコンセプトについて話し合い、家に帰っても頭痛がして仕方なかった」と語った。

 二度目となる洪作品への出演についても「正直に話せば前作と同じように簡単だと思った。ところが『生活の発見』よりも数倍大変だった。今までの出演作の中で今回が一番大変だった」と説明し、「洪監督とは親しくさせてもらっているだけに十分理解していたはずだが、時間が経つほどに分からなくなっていた。もちろん素晴らしい方だが、会う度に変化が激しいようだ」と語った。

 しかし、同時に「俳優として映画を見て、今回の設定は面白いと思った」と語った。金相慶は映画について「この前、香港映画を見た後、ロングコートを着てタバコを咥えるシーンを真似たことがある。 映画を見ると映画と現実の世界を想像することが出来る」と語った。

 一方、カンヌ映画祭(コンペ部門)出品に関しては「まったく考えていなかっただけに非常に驚いた。この映画が現地の人々にも受け入れられたらと思う」と語った。

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