チョン・ダビンが成熟した女性になって戻って来る。

 『土地』の後続として28日からスタートするSBSの週末ドラマ『その夏の台風』がその舞台。昨年出演したドラマ『兄嫁は19歳』以来、10か月ぶりのドラマ復帰だ。

 『その夏の台風』は芸能界を中心に二人のトップスターの物語を描いた作品。映画会社の社長を務める父親の前妻と後妻の間に生まれて成長の背景がまったく異なる二人の女優の仕事と恋愛が中心に描かれる。

 ここでチョン・ダビンが演じる役は不遇な環境で育ちトップスターに成長するカン・スミン。エキストラや再演ドラマの代役といった下積みから始め、一躍スターダムにのし上がる人物だ。美貌、演技力、親の知名度などを取り揃えて新人の時からスポットライトを一身に浴びてきたハン・ウンビ役のハン・イェスルとはライバルであると同時に恋敵でもある。

 チョン・ダビンにとって新作『その夏の台風』は、彼女をスターダムにのし上げた『ノンストップ3』や『屋上部屋の猫』といったドラマとは多少スタイルの異なる作品。見た目通り活発な役を多く演じてきたが、今回の役は内気でシャイなキャラクターだ。

 「少し落ち着いた作品に出たいと思っていた時に今回の『その夏の台風』と出会いました。その分、美しさや華麗さよりもシンプルで女性らしいイメージを演じられたらと思います」

 しかし、本格的なロケが始まるとチョン・ダビンの顔は不安で一杯になった。今回のドラマが30話もあるからだ。

 「16話のドラマも10話くらいになればへとへとです。残りの6話は気力で持ちこたえるのに、これからどうなるか心配です」

 更に最近では所属事務所の訴訟問題にも巻き込まれ、母親もがん手術を受けるなどトラブルが相次いだが、彼女ならではの爽やかな笑顔は今も健在だ。その理由は今回の『その夏の台風』への出演を通じて自身の新しい面を思いきり発散できると信じているからだ。

『スポーツ朝鮮/ソ・ジュヨン記者 juleseo@sportschosun.com 』

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