ドラマはファッションの手本だ。ドラマの主人公はなぜ皆一様にファッションセンスが良いのか。彼らのキャラクターが十分に活かされているのも特徴だ。地上波テレビ局3社が放送するヒットドラマに登場するヒロインのファッションを解剖した。自分に最も似合うスタイルを見付けてファッションに応用すれば、きっとお洒落に変身することが出来るだろう。

▲SBS『乾パン先生と金米糖』のコン・ヒョジン=女性らしいカジュアルスーツ

 高校時代に伝説的な女番長として名を馳せ退学させられた後、血の滲むような努力をして母校に臨時教師として赴任したナ・ボリ。劇中、教師として登場するが、フォーマルスーツよりはカジュアルスーツを主に着て、さまざまな問題に衝突する新米教師を演出している。

 明るく元気な教師のイメージはパステルカラーや小さなパターンのスカート、ブラウスで表現する。カーディガンやローファーを履いて清楚な姿も強調する。コン・ヒョジンは通勤服としてスーツブランド、ミニマムのツイードジャケットとGIVYのシフォン製フローラルプリントのスカートをマッチさせて溌剌とした教師の姿を演出している。

 ジュエリーは小さくてもカラーが目立つ原色のものを身に付けてアクセントを与えた。髪型はソバージュを束ねてソフトなイメージを演出したのは彼女なりの戦略だ。

▲KBS『1829』のパク・ソニョン=可愛らしいガールズルック

 29歳だが事故で18歳以前の記憶に戻って暮すフリーランサーの作家アシスタントで主婦のユ・ヘチャン。自分が十代とばかり思って常に可愛らしいことばかりを追い求めるという役だ。

 こうしたキャラクターを最大限活かすために原色やインパクトあるプリントがされたシャツなどをミックスして着る。スカートやワンピースで時には女性らしさを表現するが、小さなクロスバックをマッチして少女らしさを見せたりもする。システムのフルスカートと一緒に腰の部分を縛ることが出来るベネトンのカーディガン、原色のニットベレーで全体を引き締める。



▲MBC『新入社員』のハン・ガイン=ミニマルなカジュアルルック

 最近ヨン・ジョンフンと結婚したハン・ガインは、劇中では貧しく田舎で育ち商業高校を卒業後、ソウルに上京して大企業の契約社員として就職した女性を演じている。初恋の痛みを引きずりながらも仕事に専念して屈せずに生きるという人物で、会社では制服、普段はカジュアルな服装をしている。

 こうしたキャラクターを演じるためにソフトなパステルトーンのTシャツやカーディガンなど、ベーシックなアイテムをレイヤードさせている。ジャケットは多少長めのものを着て、ディテールの多さよりはポケットやジッパーなど実用的なデザインを選んだ。

 色はミントやレモンなど派手なものを選ぶ。長めのニットカーディガンにチノパンやトレーニングパンツでクールに演出する。ベネトンのボタンフライTシャツを二重にレイヤードさせ、KEITHのフルスカートと一緒にフェミニンなカジュアルルックを完成させた。

『スポーツ朝鮮/ユ・アジョン記者 poroly@sportschosun.com 』

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