今年1月に発生した最悪の芸能人プライベート流布事件「芸能人Xファイル」騒動が「外見上」円満に解決した。文書作成を依頼した広告代理店の第一企画と訴訟を起こしていた非常対策委員会の両者が「大乗的見地から事件を早期終結することに合意した」と12日、公式発表した。

 12億ウォンの芸能人基金援助、インターネットクリーンキャンペーン主導、関連者問責などが非常対策委員会と示談に至った第一企画の提案とされているが、これもハッキリしない。第一企画は示談書に「今回流布した資料の噂部分は全く事実ではないことを再確認し…」という文言を明記した。

 エンターテイメント業界の共倒れをもたらしかねない芸能界の2大権力が妥協したのは歓迎すべきことだが、「その場しのぎ」に終わったような印象をぬぐえない。カネで情報を買い、それで自身の価値をアップさせる悪循環的な金権風土を目撃した大衆は驚愕したが、芸能人たちの望みが「Xファイルに書かれた記録の真偽をハッキリさせて欲しい」というものではなかったことは明白だ。

 「太くて短い」芸能人の寿命の特性上、さらにカネと人気の密接な相関関係により両者が極端まで行くことを望まないだろうというのが一般の予想だった。Xファイルの情報提供者として「自粛」を理由にテレビ出演を自制してきたリポーターたちも既に活動を再開しており、今回の騒動が単発の事件になることを予告している。

 2つの軸は報道資料で明らかになったように「同じ業界に従事する共存共栄のパートナー」精神に結果的に忠実だった。これまで大衆の怒りを買ってきた「免責」と「復権」という芸能界の日常茶飯事に、今や「忘却」という言葉も芸能界のリストにしかと掲載されたようだ。

 「サイバーテロ」とネチズンの共犯意識の極限を見せつけたXファイル事件は、今後発生する類似喜劇の一例として記憶されるかもしれない。

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