映画『オールド・ボーイ』の朴賛郁(パク・チャヌク)監督は英国出身の伝説的名監督であるアルフレッド・ヒッチコックに匹敵するとニューヨークタイムズ電子版が20日、評価した。

 同紙は今月25日に『オールド・ボーイ』のニューヨーク公開を控え、同映画のストーリーと観覧ポイントを紹介し、朴監督の映画世界を詳細にスポットライトを当て、映画的技巧を絶賛した。

 ニューヨークタイムズは「一部の評論家は朴監督の鬼気迫る映像と高度に独創的な暴力を観客の感情に対する搾取だと酷評するが、彼の映画的技巧に対する評価を下げる人はほとんどいない」

 同紙はまた朴監督が「色彩と空間を驚くほどシンプルに統制しストーリーを展開する感覚は対称的かつ洗練されており、演技者たちとの作業は創意的でありながらも自然」と評している。

 特に「主観的な映像を洗練されたものに描く能力はヒッチコック監督に匹敵する」と絶賛した同紙は「ヒッチコックと同様に朴監督は我々を主人公の頭の中に持っていくことで、道徳的には許されざる主人公のおぞましい行動までも理解できるようにしている」と説明している。

 同紙は理由も知らないまま15年間監禁生活を送ってきた『オールド・ボーイ』の主人公オ・デス(チェ・ミンシク扮す)が解放されると、和食店に行き生きたタコを鷲づかみにして食べる「衝撃的な」シーンを紹介しながら、「これは意味を内包した衝撃」と分析している。

 ニューヨークタイムズは朴監督の『オールド・ボーイ』をはじめ、カン・ジェギュ監督の『太極旗を翻して(邦題:ブラザーフッド)』、カン・ウソク監督の『シルミド』などビッグヒットが連発されており、韓国はハリウッド映画より国産映画の方が人気を集めている少ない国の一つと紹介している。

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