-ペ・ヨンジュンと孫芸珍(ソン・イェジン)をキャスティングした理由は何か。

許秦豪(ホ・ジノ)監督「ペ・ヨンジュンさんは『スキャンダル/朝鮮男女相悦之詞』(日本タイトル『スキャンダル』)の撮影現場で初めて会ったが、ソフトな面と強い面がぶつかり合っているところが印象的で、一緒に仕事をしたいと思った。『外出』の主人公、インスの優しい面と強さを上手く表現できるのではないかと」

「ソヨン役の孫芸珍さんは以前から好きな女優さんで、実際に会った時、美しいと思った。年齢に比べ極めて頭が良く、映画を見る観点で、私が見落とした全体の流れまで見抜く能力がある。一緒に仕事ができて嬉しく思う」

-多くのラブコール中、『外出』を選んだ理由は?

ペ・ヨンジュン「監督に対する信頼と期待が大きかった。だから、シナリオも見ずに出演を決定した。他の方々はよく分からないが、これは、これまでの私のやり方としては極めて異例で、本当に大きな勇気の要ることだった。しかし、今は良い選択をしたと思っているし、良い選択をされたと考えている」

孫芸珍「まず、個人的にラブストーリー好きで、許監督の前作が印象深かった。シナリオが本当にドラマチックで、そこで感じる愛の感情がこれまで出演したラブストーリーとは違うと思ったので、出演を決心した」

-これまで許監督と一緒に仕事をしてみた感想は?

ペ・ヨンジュン「うわさでは度々耳にしていたが、本当に大変だ。みなさんもただ今、見たではないか。監督は台詞を覚えていない。現場で作ってしまうからだ。監督と私は作業に臨むスタイルがずいぶん違うと思う。私はこれまで、頭で論理的に計算し、考えて、心で感じていくという方法だったが、監督は現場でリアルに感じ、それを心から出てくるスタイルだ」

「しかし、この映画が終わるごろには、監督と私が少しは似ているのではないかと期待している。それが今後の私の演技と映画に良い影響を及ぼすだろうと。今は大変だが楽しく仕事をしている」

-素材が独特で演技が難しいと思うが、どのような点に重点を置いているか。

孫芸珍「過度な準備は避ける、ということに重点を置いている。最大限リアルに演じることに努めている。現場で感じるまま演じようと努力している」

-1か月間、孫芸珍さんと演技してみた感想は?

ペ・ヨンジュン「年があまり離れていないので、友たちのような感覚でやっている(笑)。一緒に仕事をする前までは、本当に綺麗で演技の上手い女優さんだと思ったが、直接会ってみると、自己管理も上手く、演技に対する情熱もすごい。後輩だが、多くのことを学んでおり、楽しく仕事をしている」


-実際、映画のような状況になったとすれば、あのような恋に落ちると思うか。

ペ・ヨンジュン「充分蓋然性のあるストーリーで、誰にでも起り得ることではあるが、私をはじめ、すべての方々にそのようなことが起きないことを願っている。映画のような状況だとすれば、恋に落ちると思う。ソヨン(孫芸珍扮す)という人物はどんな状況で出会っても、愛するほかない女性だと思う」

-俳優たちの裏面の魅力は何か。

許秦豪監督「ペ・ヨンジュンさんの持っている健康なユーモアが日常、少しずつ出てくるようだ。これまでに撮影した多くのシーンに、ペ・ヨンジュンさんアイデアが反映されたが、そのような過程を楽しんでいる様子が興味深い」

「孫芸珍さんは一緒に仕事をしながら、本当に美しい人だと思っている。感情を集中する部分においては、生まれつきだと思えるほど、すごいものがある。映画の序盤、涙を流すシーンが多かったが、10回も20回も同じ感情で泣ける、そんな女優さんだ」

-アジアと全世界のファンが注目している。そのことに対する負担はないか。

ペ・ヨンジュン「大いに負担も感じ、肩も重い。しかし、そのような方々が期待し、愛し、関心を持ってくださってこそ、私が今の位置にいられる。今後、俳優生活を続ける上でも、多くの方々の関心が私を持続させて下さると思っているので、常に一生懸生きて行こうと心に誓っている」

-独島問題が日本での『外出』の興行に影響を及ぼさないだろうか。

制作会社「ブルーストーム」のペ・ヨングク代表「ずいぶん前、米国と中国もスポーツを通じて政治的葛藤を乗り越え、関係を改善して行った。それこそ、文化の役目だと思う。文化はそのような政治的問題を解決する役目を果たす。したがって、今の波紋が『外出』にも直接的な影響を及ぼすことはないと思う」

-大変そうだが、撮影のためか。それとも、今回の映画を機に、何らかのイメージチェンジを図っているのか。

ペ・ヨンジュン「ダイエットもしていないのに、1か月に4キロも減った。それだけ、苦労しているという意味だろう。今回の映画ではイメージチェンジよりは演技に変化がありそうだ。デビューして10年になるが、新たに演技を始める覚悟で、一から学び直す心でやっている。私の家族の方々には、本当に最善を尽くす、そんな俳優として記憶されたい」

ホーム TOP