韓国の2大お笑い番組であるKBS第2テレビ『ギャグコンサート(ギャグコン)』とSBS『ウッチャッサ』(笑いを探す人たちの意)が対決中だ。『ウッチャッサ』の代表タレントリマリオ(イ・サンフン)とクムチギ(キム・シニョン)、『ギャグコン』のスター、アン・オボン(アン・サンテ)とタフガール(カン・ユミ)が代表的お笑い芸人だ。

 しかし、この対決、異常だ。笑いがあふれている。視聴率を上げるための対決ではない。朝鮮日報読者に新年に福をたくさん来るようにと、新年に良いことだけあるように、あいさつする『楽しい対決』を行っている。

 旧正月(2月9日)を目前にし、本紙読者たちにあいさつして欲しいと頼むと、リマリオは「オェッ、吐きそう。吐いたら大変だよ」としながらも、親指を利用した『V字』を作りあごに当てたり引いたりした。

 「呼吸とまなざし」の魔術師ことアン・オボンは特有の魅力的「まなざし」で、キム・シニョンはその「気色悪いながらも可愛い」表情を見せてくれた。カン・ユミは「パー」と言い、これが新年のあいさつだった。

 この日集まった芸人たちは「脂っこく」も「気色悪く」も「間が悪く」も「タフ」でもなかった。この1年間で人気者になった彼ら・彼女たちが旧正月をどう過ごすか興味津々だ。

 キム・シニョンは旧正月には故郷に行き、『ウッチャッサ』生放送に数回出演しなければならない。キムは、「あぁ、去年の旧正月の時なんだけど、慶尚(キョンサン)北道・清道(チョンド)の祖母の家で『ウッチャッサ』の収録を4回もやりました」とした。

 リマリオは日常とステージをきちんと区別するスタイルだ。リマリオは、「別に特別なことじゃない。年配の方たちに謙虚にあいさつし、話もたんさん交わす」と話す。

 『ギャグコン』と『ウッチャッサ』を比較してほしいhという質問にリマリオは、「正直、あまりにも残酷な質問じゃないの?」としながらも、「KBSのコメディ番組は歴史が長く、伝統があるせいか、楽な感じがする」としている。アン・サンテも「視聴者の立場から『ウッチャッサ』は若い感じ、感覚的な試みが良い感じ」と話す。


 「くどさ」で有名なリマリオは、「コメディアンはウィスキーやワインではなく、キムチチゲにマッコリ(どぶろく)を飲む人間ですよ。うそもあまり上手くないです」という言葉は意外だ。保守的な家に育ったため、「白衣の天使」看護婦になりたかったというキム・シニョンは、「いま、私の姿を受け入れて、今後どんなキャラクターに発展するか悩んでばかりいる」と話した。

 笑いの哲学も確固たるものがある。アン・サンテは「笑うときは皆良い人になり、良い世の中に変わると思う」とし、「笑いには世の中を変化させるパワーがあり、そのため自負心も持っている」と話す。キム・シニョンは、「世の中が暮らしにくい時でも、私たちの番組を見ながら人々が幸せになって欲しい」と話した。

 皆一様に話す。「良いコンサート会場で歌われる歌のように新年に福がたくさんありますよう。笑いももっと探してください」

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