映画『その時、その人々』の制作会社MKピクチャーズが上映に対する裁判所の条件付処分を受け入れ、3つの場面を削除して予定通り2月 3日に公開することを決定した。しかし、公開後に間を置いてから仮処分異議申立を行う予定だ。

 MKピクチャーズは「裁判所の決定に対して残念な気持ちを禁じえない。しかし、2月3日の公開を目標に上映館との契約や前売り、そしてすべての広告やプロモーションなどを予定通り行ってきた弊社としては観客との約束、投資者に対する保護などを考慮して予定通り公開することに決めた」と明らかにした。

これを受け、映画の前後にある▲釜馬民主抗争(1979年10月、釜山(プサン)と馬山(マサン)地域を中心に繰り広げられた朴正熙(パク・チョンヒ)元大統領の維新独裁に反対したデモ事件)のシーン▲朴元大統領が死亡した後、金寿煥(キム・スファン)枢機卿が追悼するシーン▲朴元大統領の葬儀のドキュメンタリーのシーン、の3つの場面については削除が不可避となった。

映画会社側は「計102分の上映時間のうち削除される前後3分50秒の部分には無地画面に処理され、本来イム・サンス監督によって演出された作品とは違う編集版が公開される」と説明した。

しかし、MKピクチャーズは時間を置き、今回の裁判所の処分に対して異議を申し立てる計画だ。

 同社は「仮処分異議申立を通じて遅かろうと完全版の『その時、その人々』が上映されるよう全力を尽くす」と付け加えた。

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