先日、いわゆる芸能人Xファイルの被害者中1人、俳優のクォン・サンウと単独インタビューを行った韓国のインターネットメディア「ノーカットニュース」は22日、クォン・サンウの「憤怒のインタビュー」後の担当記者の感想を掲載した。以下はその要約。

 「第一企画が主導し、トンソリサーチが進めた『芸能人Xファイル』により、精神的被害を受け、イメージに莫大な打撃を受けた芸能人と関係者は一人や二人ではない。

 99人の芸能人のうち、真っ先に俳優のクォン・サンウが自分の怒りをマスコミを通じて表明した理由に対し、多くの人が疑問に思っている。ノーカットニュースはクォン・サンウと行ったインタビューの内容を、なるべく完全な状態で伝達するため、一切の編集を行わなかった。

 クォン・サンウが話し、ノーカットニュースが質問した内容のみを記録した。ノーカットニュースの編集を経れば、クォン・サンウの考えや怒りがまともに伝達できなくなる恐れがあるためだった。

 5杯の水を飲み続けながら、始終ライターを握った手に汗がにじみ出るほど、クォン・サンウの怒りは静まらなかった。自分を“商品”とまで認めながら、そのデータに書かれた噂に対し具体的な理由まで挙げ説明する姿に、芸能担当15年目になる記者の目には偽りなどは見つけられなかった。

 クォン・サンウは“釈明”ではなく、自分の価値観と理想を傷つけた第一企画のデータととでっちあげの噂に対する“怒り”を表していた。他の人々にはクォン・サンウの怒りが見えなかったかも知れない。しかし、筆者の目にははっきりと見えた。血走った彼の目から真実が見え、幼年時代からの友人が最大の力になっているという彼の言葉には、特別な“解明”など無用だった。

 資本主義の生理が最も集約された広告界とは言え、有名人であれ一般人であれ、誰もが保護されるべき個人情報を検証どころか、当該の芸能人と関連するあらゆる噂を無差別的に収集、データベース化し管理する目的で今回のデータが作られたという点に対する怒りだった。

 そして、まるで広告代理店としては、イメージ管理のため個人的なデータを情報化することは何ら問題がなく、ただ、これが流出したため問題になったという向こうの態度に対する怒りだった。

 もしクォン・サンウの意見と怒りがまともに伝達されなかったとすれば、クォン・サンウの心からの憤怒を記事の中に上手く溶け込ませられなかった記者の責任である」

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