KBSがドラマ『冬のソナタ』の再放送を決定したのは、経済的側面が大きく作用したものと見られている。

 KBS声優劇会の役員らは先月27日、『冬のソナタ』の再放送決定と関連して KBS第2テレビのキョン・ミョンチョル編成チーム長と会った席で、同チーム長が『冬のソナタ』の再放送決定の理由の一つとして経済的な理由を挙げたと伝えた。

 役員らによれば、同チーム長は「昨年、KBSの予想収益目標額を1500億ウォン下回った。大勢的に洋画には競争力がない」と発言した後、編成表を見せながら「臨時編成には、すべての番組が反発するだろう。この中で『土曜名画』以外にどの番組で臨時編成ができるのか」と話したという。

 同チーム長は「洋画の場合、再放送をしても損益分岐点に到逹することができず、3回以上放送して何とか損益分岐点に達する」と、洋画はすでに経済的面で競争力に欠けていることを強調したという。

 視聴率調査機関のニルソンメディアリサーチによれば、昨年の『土曜名画』の平均視聴率は7.4%だった。

 しかし、『冬のソナタ』の平均視聴率は2002年の放送当時、23.1%を記録するなど、視聴率の面では『土曜名画』に大差をつけている。 高視聴率のドラマにスポンサーが多く付くことは既定事実。さらには韓流ブームで『冬のソナタ』に対する関心が高まっており、KBSが『冬のソナタ』の放送によってマイナスになる可能性は極めて低いという予想が支配的だ。

 KBSの広告を専門に担当する韓国放送広告公社の関係者は「不況と共に昨年の下半期から放送局の広告売り上げが不振を見せている」と説明した。

 同公社によれば、4日午前現在、KBSが1月の広告販売で地上波テレビ局3社のうちで最も低調な広告販売高を記録している。

 これについて前出のキョンチーム長は電話インタビューで「1500億ウォンといった額について言及したことはなく、『冬のソナタ』の再放送は経済的な面とはまったく関係がない。『冬のソナタ』を放送する理由は韓流ブームの火付け役となった作品として放送するだけ」と一蹴した。

 一方、KBS声優劇会の役員らは、『冬のソナタ』の再放送と関連して4日午後、 KBSの李元君(イ・ウォングン)編成本部長と会い、『冬のソナタ』の放送後に『土曜名画』を再び放送すること、そして『冬のソナタ』が放送される10週間の声優らの損失に対して旧正月とKBSの創立記念日に洋画の放送比率を上げることで補うことで合意した。

 KBS声優劇会の関係者は「今回の一件が外部に内部分裂として映ってしまったのではと心配される」とし、「今回の一件はKBS所属の声優のプライドの問題」と強調した。

 KBS声優劇会側は6日に総会を開き、KBS編成チームの提議などについて会員らの意見を聞く予定だ。

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