来年デビュー20周年を迎える歌手のイ・スンチョル(39)が「2004年のアーティスト」に選ばれた。

 本紙が音楽評論家、音楽放送ディレクター、音楽専門誌の記者ら、専門家35人を対象にアンケート調査を行った結果、12人が「今年の国内アーティスト」にイ・スンチョルの名前を挙げた。

 回答者の音楽的趣向が多様なだけに、イ・スンチョルが12票を獲得したのはまさに圧倒的だ。2位はそれぞれ2票を獲得したソテジ、「HUCKLEBERRYFINN」、チョPD、「Dynamic Duo」、コミ。

 イ・スンチョルは今年、ドラマ主題歌『縁』をはじめ、7thアルバムの収録曲『長い一日』『無情』をヒットさせた。特にライブで聴かせる彼の歌声は感動的だった。

 回答者らは「20年間、地道に活動を続けながら男性シンガーとしての地位を固めた」「選曲能力と曲に対する理解度が卓越している」「ブランクがあっても本来の魅力に変わりがない」「厳しい韓国の音楽市場で確実に売れる曲を続々と発表してきた底力」「不況の韓国音楽市場に差し込む一筋の光」「続々と登場する新人たちと堂々と戦って勝ち抜いてきた本物のアーティスト」といった賛辞を送った。

 イ・スンチョルは28日、今回の知らせを聞いて「音楽専門家の評価なだけに、どんな賞を受賞するよりも光栄だ」とし、「先日、趙容弼(チョー・ヨンピル)先輩と会った時に『ここまで来るのにどれだけ孤独で大変だっただろうか』と思った。その孤独の道を順調に進めるようにして下さった皆さんに感謝させて頂きたい」と語った。

 「今年の国内新人」に選ばれた「CLAZZIQUAI」は、イ・スンチョルよりも一票多い13票を集めた。「DJ CLAZZI」(キム・ソンフン)が率いる3人組ユニットの「CLAZZIQUAI」はデビューアルバム『Instant Pig』とリミックスアルバム『Zbam』をリリースしてフュージョン・ハウスブームを巻き起こした。『After Love』『Gentle Rain』といった曲が、20代を中心に高い人気を集めた。

 また、新人2位には東方神起が選ばれたが、3票にとどまった。

 「今年の国内アルバム」は熾烈な争いの結果、3人組バンドの「My Aunt Mary」の3rdアルバム『Just Pop』とボビー・キムの2ndアルバム『Beats Within My Soul』がそれぞれ5票を獲得して選ばれた。

 その他、ソテジの7thアルバム(4票)、紫雨林のボーカル、キム・ユナのソロ2ndアルバム、「CLAZZIQUAI」の1stアルバム(各3票)、チョン・ジェドクの1stアルバム、イ・スンヨルの1stアルバム、「HUCKLEBERRYFINN」の3rdアルバム(各2票)が後に続いた。

 「My Aunt Mary」は「流行に流されないオリジナルスタイルを守り抜いて放った逆転満塁ホームラン」「AFKN(駐韓米軍放送)のラジオ番組を聞いた世代の音楽的経験のすべてがこのアルバムにある」「韓国ロックの最も肯定的な代案」といった評価を受けた。また、ボビー・キムのアルバムは「韓国的な感受性に満ち溢れたブラックミュージック」といった評価を受けた。

 「今年のライブコンサート」にはエルトン・ジョンの初来韓公演が7票を得てトップとなり、アリシア・キーズ(4票)、T-SQUARE&DIMENSION(2票)、JVCジャズフェスティバル(2票)が後に続いた。

 また、「今年の海外アーティスト」には米国のR&Bシンガー、アッシャーが回答者の半分となる17票を集めて1位に選ばれた。

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