映画『ナショナル・トレジャー』主演のニコラス・ケイジが13日、ソウル市・ 奨忠(チャンチュン)洞の新羅(シルラ)ホテルで記者会見を開いた。

 ニコラス・ケイジは予定よりも2日早い10日、妻のアリス・キムさん、ジョン・タートルトーブ 監督、演出のジェリー・ブラッカイマー、出演者のディアーヌ・クルージェ、 ジャスティン・バーサらと共に来韓した。

 今回の来韓目的は31日に公開される映画『ナショナル・トレジャー』のプロモーションと妻アリス・キムさんの家族らと対面するため。来韓してからのニコラス・ケイジ夫妻はノンバーバルパフォーマンス『NANTA』(乱打/包丁やなべを打楽器にして演奏するパフォーマンス)を鑑賞し、ソウル市内の某韓服店で韓服を作った。

 ニコラス・ケイジは言わずと知れたハリウッドの大スターで、今年初めに米ロサンゼルスの日本料理店で働く韓国系米国人のアリス・キムさんと出会い、今年7月に結婚した。その後、二人はニコラス・ケイジの映画撮影と新婚旅行を兼ねて南アフリカに行った。

 これまでアリス・キムさんはメディアの前に姿を現さなかったが、試写会場には姿を見せた。

 黒のスーツを着たニコラス・ケイジは「韓国の人々がスタイリッシュなのが印象的だった」と訪韓の感想を語り、「先祖や家族、伝統、慣習を大事にする心が韓国文化の素晴らしいところ」と語った。

 また「韓国映画の中では『オールド・ボーイ』が印象深かった。米国のリメイク版にオ・デス役で出演したい」とも話した。


 以下はニコラス・ケイジとの一問一答。

―韓国料理が好きだと聞いた。韓国文化のどういった部分に関心があるのか? 

 「韓国料理を食べる前までは野菜が好きではなかった。特にキムチは私に合う素晴らしい食べ物だ。韓国に来て最も印象的だったことは韓国人が先祖や家族、伝統、慣習を大事にしていることだった。こういう面は米国人も学ぶべきだ」

―初めての訪韓となるが、感想を聞かせてほしい。

 「韓国の人々は本当にスタイリッシュだと思う。それに人々が親切で温かい。伝統を大事にする点も非常に印象的だった」

―妻のどんなところに魅力を感じたのか?

 「美や美人は国籍とはまったく関係ない。美しい女性はどの国の出身であろうと美しいからだ。美しさは内面から出るもので、妻はそういった意味でも相当美しい女性だ。そして非常に強く、自分を持った女性だ。賢くユーモアに溢れ、一緒に話していて楽しい」

―妻の実家を訪れてどうだったか?その際に妻からアドバイスなどを受けたか?

 「特にアドバイスなどはなかった。アジアに訪問したのが初めてではなく、特に問題はなかった。妻の家族は大家族だった。皆非常に美しく、やはりスタイリッシュだった。何よりも韓国の人々が私をはじめ一行を温かく迎えてくれたことに感謝している。今後も頻繁に訪れたいと思う。韓国は私にとって第二の故郷のような国だからだ」


―韓国訪問実現までの経緯は?

 「私の家族がいるのだから当然、私にとっては特別な国だ。私の家族に会いたかった。いくつもの国に立ち寄っているが、韓国訪問が最も意義深いものになった。私の家族がこの場所にいるためだ」

―韓国映画を観たことがあるか?

 「『オールド・ボーイ』を観た。インパクトのある映画だった。『オールド・ボーイ』が米国でリメイクされると聞いた。当然、私もこの映画に関心があり出演したい」

―オ・デスとイ・ウジンのうち、どちらの役を最も演じたいか?

 「監禁されるキャラクターを演じたい。なぜなら私の名前も『Cage(檻)』だからだ(笑)」

―子どもの予定は?

 「今、妻と私は二人で過ごす時間を楽しんでいる。妻はまだ若く、結婚してから4か月しか経っていない。もちろん、いつかは子どもがほしい。クリスマスに子どもたちが遊ぶ姿が見たい」

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