元Brown Eyesのユンゴンが2ndアルバム『別れようと』をリリースした。

 アルバムのリードトラックはドラマ『悲しい恋歌』のプロモーションビデオに使われ、リリース前から話題になっていた。

 今回のアルバムもBrown Eyes時代と同様に抜群の歌唱力を聴くことができ、甘い声がより深い印象を与える。

 「常に新しい音楽を追求しています。今回のアルバムはソロデビューアルバムに比べて感性的にはあまり変化はありませんが、サウンドやボーカルには多少の違いがあると思います。曲によって特色があります。軽い感じで歌った曲もあれば、深く入り込んで歌った曲もあります。その時々の違った雰囲気を交えながら曲に反映させようと思いました。楽器の構成は電子楽器を使って、リズムパートはプリアンプをより効果的に使いました」

 リードトラックの『別れようと』は70人のオーケストラのメロディーとユンゴンのボーカルが融合して絶妙なアンサンブルを聴かせてくれる。

 「約1年前にマンションのエレベーターに乗った時、ふとメロディーが浮かんできました。でも歌詞は20回以上も修正を加えて時間をかけました」

 3曲目と4曲目からは軽快なグルーヴが感じられるが。

 「自分的にはグルーヴ感のある音楽であれば何でもOKです。もちろんR&Bが好きですが、ポップスだろうがソウルだろうがグルーヴさえあれば特にジャンルにはこだわりません。どっちにしても徐々に特定のジャンルに当てはまらないスタイルになってきているので、ジャンル分けをすること自体、意味がないように思えます」

 プロモーションビデオが撮影されたオーストラリアで人気のラッパー、サファイアとコラボレーションした『Bad girl』や『That true』といったヒップホップスタイルの曲も収録されている。

 大学で作曲を学んだユンゴンは Brown Eyes時代から作曲を担当し、今回のアルバムでも10曲すべてを作曲した。

 今回のアルバムはリードトラックがドラマ『悲しい恋歌』のプロモーションビデオに使われ、リリース前から話題になった。

 ビデオの内容は幼なじみのイ・ゴヌ(宋承憲(ソン・スンホン)扮す)とソ・ジュニョン(クォン・サンウ扮す)がパク・ヘイン(金喜善(キム・ヒソン)扮す)を同時に愛すという切なく悲しい恋愛物語をオーストラリアと米ニューヨークを背景に異国的な映像で描き出した。 また、宋承憲の入隊前最後の映像ということでも話題になった。

 しかし、それにしてもドラマに対する関心が高すぎるのではないか?通常のアルバムにもかかわらず、サウンドトラックだと思っている人もかなり多いようだが。

 「曲よりもドラマのプロモーションビデオが先に注目されたので、うれしい反面、多少の心配はしています」

 ユンゴンは続けて「Brown Eyes時代にプロモーションビデオを制作してくださったチャ・ウンテク監督が今回の曲を聴いて一発でドラマに合うと判断され、今回のプロモーションビデオに挿入されることになりました。ところが実際の放送では、この曲は使われません。サウンドトラックはまた別に制作されているので」

 ユンゴンは Brown Eyes時代から放送には一切出演しなかったが、『もう一年』『段々』といった曲をヒットさせ、アルバムは150万枚のセールスを記録する大ヒット作となった。

 「最初、ソロアルバムを出した時は、放送にも出演しようと練習を重ねて準備もしました。ところが曲そのものが先に知られるようになったので、所属事務所から敢えて放送に出るのをやめるよう言われました。一度イメージが定着すると中々変えられないものなんですよね…」

 Brown Eyesは昨年初めに音楽性の不一致を理由に解散した。その後、ユンゴンはソロデビューし、ナオルは新たにBrown Eyed Soulという4人組のユニットを結成した。

 ユンゴンのソロデビュー作となった『ふと』は、韓国大衆音楽賞でR&Bバラード賞を受賞した。

 ユニットからソロになってみて、どう思ったのか?

 「友達と旅に出ることに例えれば、一緒にいていいこともあれば、やっぱり一人で旅行すればよかったと思うことがありますよね」

 常に付きまとう「元Brown Eyes」という言葉についてユンゴンは「元Brown Eyesと言われるのはまったく構いません。ジョージ・マイケルも元Wham!のメンバーですが、後にソロとしても成功しました。自分もソロアーティストとして成功できるように努力しなくてはいけませんね」と話した。

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