カシオペアと共に日本を代表するフュージョン・バンド「T-SQUARE」が12月10、11の両日、オリンピック公園オリンピックホールで来韓公演を行う。今回の公演は1994、1999、2003年に続いて4度目となる。

 今回の来韓公演は同じく日本を代表するフュージョン・バンド「DIMENSION」とのジョイント公演でもある。公演に先駆けてプロモーション来韓したT-SQUAREのメンバー安藤まさひろ(ギター)と伊東たけし(サックス)にインタビューした。

 「韓国を訪れる間隔が段々短くなっているのでは?」と聞くと、「すばらしいことです。習慣みたいなものです」と笑った。

 「94年に公演を行った際には私たちが使っている楽器が韓国にまったく無くてすべて日本から持ってくる必要がありました。でも、今では日本での公演とあまり違いがありません」

 T-SQUAREは77年にデビューして長年5人組で活動してきたが、2000年からは安藤と伊東の2人組ユニットになった。他のパートはレコーディングや公演ごとにセッションメンバーを探す。

 「メンバーが二人だけなので、さまざまなミュージシャンと一緒に音楽を楽しむことができます。今回は新メンバーを韓国で初めて公開するのでとても楽しみにしています。特に21歳のドラマー坂東慧に注目してください。本当にすごいです」

 T-SQUAREのセッションメンバーはすべてT-SQUAREの熱狂的なファンだ。キーボードの河野啓三はT-SQUAREのライブ音源をすべて持っており、ドラマーの坂東はT-SQUAREすべての曲を楽譜なしで演奏することができる。伊東は「ある意味、どっちが本当のメンバーか分からなくなる」と笑った。

 韓国のファンに対する愛情も格別だ。「前回の公演の時には声援があまりにも大きすぎてギターを握る手に力が入って公演が終わった後もしばらく手を広げることが出来ませんでした。ドラマーもキックドラムを強く蹴りすぎて痙攣を起こしたほどです。オーディエンスの熱気に負けまいと自然と力が入ったのでしょう」。

 安藤も「韓国の人々には大陸的な気質があるようだ。ワールドカップの応援を見てそう思った」と話した。

 長年のミュージシャン生活について二人は「観客一人の前で公演したこともある。それでも休まず、地道に音楽をやってきたから27年があっという間に過ぎた」と語った。

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