ドラマ
際限なく拡大する日本の韓流ブーム 朝鮮通信使以来最大
韓流ブームで日本が沸いている。
今年4月、『冬の恋歌』(日本タイトル『冬のソナタ』)が地上波のNHK総合テレビで放送されて以降に起ったヨン様ブームと冬ソナブームは、ドラマが終ケしてから2か月以上が経つが、徐々に収まるところか、むしろ段々と大きくなっている。「ヨンフルエンザ」(ヨン様+インフルエンザ)という言葉まで使われているほどだ。
『冬の恋歌』のロケ地となった京畿(キョンギ)道・加平(カピョン)郡の南怡島(ナミソム)。秋たけなわの7日、数百人の日本人観光客が訪れた。今年、南怡島を訪れた外国人観光客20万人のうち約8万人は日本人だった。
入場収入だけで4億ウォンを超えた。昨年に比べて60%以上の増加率で、そのほとんどが『冬ソナ』ファンの女性たちだ。チュンサンとユジンが初めてキスを交わしたベンチや実物大の立像の前には記念撮影をする人々が長い列を作っている。
日本の韓流ブームは来年の韓日国交正常化40年を控え、また特別の意味を持っている。元NHKソウル支局長の原田令嗣日本衆院議員は「17世紀の熱烈な朝鮮ブームを作った朝鮮通信使以来、最大の韓国ブーム」と話す。
日本国民に韓半島から渡来した文化がこうして肯定的な影響を与えて広がっているのは近世に入って初めてだというのだ。
日本で活動している映画監督のイ・ギュヒョン氏も「韓国ドラマが日本で放送されることで毎日一日に1時間ずつ、韓国を“広告”する効果をもたらした。15年間日本に住んでいるが、今年のように韓国の明るい面が日本で大きく話題になったのは初めて」と喜んだ。
日本の『冬ソナ』ブームは日本経済や政界でも好材料となっている。小泉純一郎首相は『冬の恋歌』のヒロインを演じた崔志宇(チェ・ジウ)を首相官邸に招き、日本でも撮影をするように勧めた。
大衆誌をはじめ『AERA』といった時事週刊誌もペ・ヨンジュンが表紙に登場すれば販売部数が2倍に伸びた。
日本のエンターテインメント業界では「今年のヨン様ブームの経済効果は2000億円(約2兆2000億ウォン)に上る」と予想している。
韓流ブームはやはり『冬の恋歌』とは切っても切り離せないようだ。崔志宇が出演した映画『誰にでも秘密がある』は、先月開催された東京国際映画祭でチケットが2分で売切れる高い人気ぶりを見せ、関係者を驚かせた。
この映画で崔志宇と共演した李炳憲(イ・ビョンホン)の人気も共に上昇した。『冬の恋歌』でペ・ヨンジュンの恋敵を演じたパク・ヨンハもアルバムセールスが30万枚を突破した他、写真集も5万部が発売初日にすべて売り切れた。
東京=崔洽(チェ・フプ)特派員 pot@chosun.com