ソウル南部地方裁判所民事12部(李元揆(イ・ワンギュ)部長裁判官)は28日、ドラマ『野人時代』で父の故チェ・ムリョン氏が名誉棄損されたとし、俳優の崔民秀(チェ・ミンス/42)がSBSを相手に2億ウォン損害賠償を請求した訴訟を棄却した。

 裁判所は判決で「故人を題材にした歴史ドラマは時間が経過して真実を確認することができる客観的資料に限界があり、故人の名誉よりも歴史的事実についての探求と表現の自由が守られるべき」とした。

裁判所はまた「故人が暴行されたというドラマの内容は、当時の新聞記事やユ・ジグァンの自叙伝『韓国革命裁判史』などからも十分な根拠として認められ、故意や間違いによって名誉を棄損したとは考えられず、脚本家や制作者に責任を問うことはできない」とした。

 崔民秀は昨年9月、SBSドラマ『野人時代』で父親が劇中、イム・ファスに殴られた後、卑屈な態度で許しを請うシーンは事実ではなく、このシーンによって名誉棄損されたとして損害賠償請求の訴訟を起こしていた。

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