歌手のパダ(24)がトップミュージシャンに華麗な変身を遂げた。

 パダのソロ2ndアルバムは今まで国内でリリースされたどのアルバムよりも高い完成度が際立っている。

 参加プロデューサ[の面々からして豪華だ。宇多田ヒカル、中島美嘉、SPEED、CHEMISTRYなど、日本のトップアーティストのプロデュースを手がけた村山晋一郎、今井了介、松原憲、DJ YUTAKAなどの5人が参加した。

 当初、これらすべてのプロデューサーにパダが日本語でレコーディングしたデモテープを送った時には1人でもOKをもらえればラッキーと思っていたが、意外にもパダの歌声を聴いた5人全員からプロデュースを引き受けるという返事をもらった。

 1曲目の『ハッピーフェイス』は明るいビートと悲しいメロディーが絶妙に融合した曲。村山晋一郎が米国でジャネット・ジャクソンのアルバムレコーディング中に誕生した曲だ。

 松原憲が手がけたリードトラックの『Aurora』からはパダの歌唱力を存分に堪能することができる。アニメ『千と千尋の神隠し』のストリングチームが演奏を務め、美しいサウンドを聴かせてくれる。

 5か月前から準備を重ねてきたパダの作曲、作詞能力もかなりの水準だ。

 ソウルフルな『Thank You』とボサノバテイストな『Blue Juice』はパダが作詞、作曲に挑戦した曲で、生まれ変わった彼女の新たな面を感じることができる。


 パダは1stアルバムのレコーディングの時にはロサンゼルスに滞在してR&Bのボイストレーニングを受けた。当時は歌のテクニック重視でレコーディングが行われたため彼女本来の歌声を生かすことができなかった。

 しかし、今回は日本のプロデューサーが編集なしの一発録りを選んだ。

 そのため最も自然なありのままのパダの歌声が収録された。今回の2ndアルバムでパダは自分だけの音楽世界を実現する夢が叶ったのだ。

 パダは自分の想いを歌詞で表現した。詩的、韻律的に見てもプロの作詞家に全く劣らない実力だ。

 「ビジュアル面よりも音楽で認められたかった」と言うパダ。彼女がついに今回のアルバムで夢を叶えたのだ。

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