崔岷植(チェ・ミンシク)、リュ・スンボム主演のヒューマン・アクション『拳が泣く』(リュ・スンワン監督、sio_t film制作)が韓国映画史上初めて刑務所内での撮影を敢行する。

 「sio_t film」のイム・スンヨン代表は23日午後2時、忠清(チュンチョン)南道・天安(チョナン)刑務所と矯正施設の映画撮影関連合意書の調印式を行い、10月13日から3日間の予定で撮影を行う。

 これまでにも『刑務所ワールドカップ』(日本タイトル『ミラクル・サッカー』)や『選択』といった韓国映画がグランドや廊下など刑務所内の一部施設を使用する撮影許可を受けたことはあったが、刑務所側の全面的な支援を受けて撮影が行われるのは今回が初めて。

 法務部のハン・チョロ矯正課長は「希望を捨てずに挑戦する元服役者のボクサー、ユ・サンファン(リュ・スンボム)の姿が服役者たちに対する否定的な視点を無くし、一時は誤った道を歩んだ青少年たちに機会と希望のメッセージを伝えるだろう」と期待感を示した。

 『拳が泣く』はアジア大会・ボクシングの元銀メダリスト、カン・テシクとユ・サンファンの生き様を描いた映画だ。公開は来年の4月を目標にしている。

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