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『冬ソナ』ペ・ヨンジュンがもたらした莫大な経済効果
日本で大ヒットとなった韓国ドラマ『冬の恋歌』(日本タイトル『冬のソナタ』)の主人公を演じたペ・ヨンジュンが、15万人の日本人観光客を韓国に呼び込み、2000億ウォンの観光収入を記録する”ヨン様効果”を発揮している。
韓国観光公社は2日、『冬の恋歌』と”ヨン様効果”によって8月末までに、日本からの韓流観光客が15万人を超えたと発表した。ドラマや映画の撮影地を訪れたり、韓流スターと会うために訪韓する韓流観光客の30万人のうちの半分は日本人で、『冬の恋歌』が地上波で放送される以前の昨年同時期の韓流観光客15万人のうち日本人は6万人に過ぎなかった。2002年までにはほとんど見られなかった現象なだけに、今年の日本人観光客の爆発的急増は明らかにヨン様効果によるものだという分析がなされている。
『冬の恋歌』の撮影地となった龍平(ヨンピョン)スキー場、南怡島(ナミソム)も日本からの観光客が大幅に増加し、両替額も爆発的に増加した。韓国銀行は2日、「スキー場がある江原(カンウォン)道・平昌(ピョンチャン)郡の円両替の実績は5万8400ドルで、昨年同時期に比べて4倍以上も増え、南怡島と春川(チュンチョン)駅がある春川市の両替実績も4万6200ドルと3倍近くに増えた」と明らかにした。
先月29日はペ・ヨンジュンの誕生日だった。ソウル市・論峴(ノニョン)洞にあるペ・ヨンジュンの所属事務所BOFには、ヨン様の誕生日を祝うファンレターや誕生日カードなどが1万通以上も寄せられた。
2日現在も数百人の日本人観光客がプレゼントを持って事務所を訪れる姿が絶えない。2日、ペ・ヨンジュンがCM撮影のために滞在中の済州(チェジュ)の某ホテルには、廊下やロビーをファンが陣取ってヨン様の姿を一目見ようと待ち構えている。日本のNHKが先月28日、東京・渋谷のNHKホールで行った「冬のソナタ・グランドフィナーレ~感動をありがとう・ソナチアンのつどい」には15万人以上の応募の中から選ばれた3000人のファンが集まった。
日本の電通が選ぶ今年上半期のヒット商品4位に選ばれたペ・ヨンジュンは、先月21日のドラマ終了後にも日本国内の各種CMに出演して現地のお茶の間ですっかりお馴染みの顔となっている。
こうしたペ・ヨンジュンの“文化商品”としての価値は、金額に換算した場合どれくらいになるのだろうか?ペ・ヨンジュンの所属事務所BOFは「年末に発売されるキャラクター商品事業だけでも、日本を中心に約100億ウォン規模の市場となると予想している」と説明した。
『冬の恋歌』のDVDなどの関連商品の売上も同様に数十億ウォンに達すると見込まれ、CM出演を通じて手にした日本円も相当な規模に達する。
現在、日本国内でオンエアされているペ・ヨンジュン出演のCMは、ソニーハンディカム、ロッテガム、大塚製薬のオロナミンCなど全部で5本。CM関係者らの話しではトップクラスの1億円前後の出演料を手にしているという。
ペ・ヨンジュンによる経済効果が数千億ウォンに達し、所属事務所側は外部との接触を一切絶った”神秘化戦略”に徹している。
jhl@chosun.com