映画
映画『蜘蛛の森』で連続ヒット狙うカム・ウソン
「この勢いで『蜘蛛の森』も…」
カム・ウソンが2作続けてのヒットを狙っている。
カム・ウソンは20日に公開された戦争ホラー映画『R-POINT』(コン・スチャン監督、シーアンドフィルム制作)が公開10日目にして100万人の観客動員を記録する中、また別の主演映画『蜘蛛の森』(宋一坤(ソン・イルゴン)監督、オークフィルム制作)の公開を9月3日に控えている。
実際に『R-POINT』は公開前までは誰もがヒットを予想せず、戦争とホラーの融合という独自のコンセプトが注目を集めたが、商業性に欠ける映画だという指摘が少なくなかった。
カム・ウソン本人も口癖のように「もう少し一生懸命やっていれば、もっと良い結果が残せただろう」と残念がっていたが、実際の人気がこうした心配をすべて消し去った。
この勢いに乗って『蜘蛛の森』も一気にヒットを狙う構えだ。『蜘蛛の森』は当初、7月末に公開される予定だったが、上映スクリーンの確保がスムーズに進まず、9月3日に公開が延期された。
『蜘蛛の森』は重症を負って14日間の記憶を忘れてしまったドキュメンタリー番組のプロデューサーが自分の過去をたどりながら殺人事件に関するミステリーを解決していくという心理ミステリーで、骨太な構成と出演俳優らの熱演で好評を博したが、『R-POINT』と同じく商業性に欠けていると評価された。
しかし、そうした評価とは裏腹に、公開が延期されて以降、スペインのサンセバスチャン国際映画祭のコンペ部門と新人監督部門の2部門への出品が決まり、北米市場最大の映画祭であるトロント国際映画祭と、「アジアのサンダンス映画祭」と呼ばれる第5回東京フィルメックスへの出品が決まるなど、相次いで海外映画祭への出品が決まった。このため『R-POINT』の大ヒットで主演を務めたカム・ウソンの人気は高まり、『蜘蛛の森』に対する関心も急速に高まっている。
オークフィルムの関係者は「このままの勢いであれば、十分に可能性はある」としながら、「興行的なことよりも作品性が認められる機会を得ることができたのがうれしい」と語った。
最近、次回作のオファーを受け、以前に比べ高額の出演料を提示されたというカム・ウソンが、連続ヒットを記録して忠武路(チュンムロ/韓国映画の中心地)の新たなスターとして浮上するかに多くの期待が寄せられている。